皇后杯優勝に続く2冠
川崎市を拠点にするバレーボール女子・V1リーグのNECレッドロケッツは、4月22日に行われた優勝決定戦を制し、6年ぶり7回目の栄冠を手にした。2022年12月の皇后杯優勝に続く2冠の達成に地元が沸いている。
NECはレギュラーシーズン4位でファイナルステージに進出。上位4チームで戦ったファイナル4を2位で通過し、東レとの決勝に臨んだ。
フルセットの末に
NECは順調に2セットを連取するも、続く2セットは東レに奪われ2対2に。5セット目の終盤、東レにチャンピオンシップポイントを取られたところでNECがタイムアウトをかけた。チーム全員の思いを一つにすると、最後は山内美咲選手のブロックが決まり、フルセットの末に3対2でNECが年間王者に輝いた。
古賀紗理那選手が最高殊勲選手
市立橘高校(中丸子)出身の島村春世選手は「自分たちが目指すのはスローガンでもある宇宙一輝く場所。次はアジアや世界のクラブへの挑戦を目指して戦っていきたい」と先を見据えた。
リーグは全日程が終了。NECの金子隆行監督が優勝監督賞を初受賞、古賀紗理那選手が6年ぶり2回目の最高殊勲選手に選ばれた。
初のPVに50人
中原区役所向かいのコスギアイハグ(小杉町)では、決勝戦のパブリックビューイングが行われ、50人ほどが観戦。NECのチーム関係者の解説を聞き、得点シーンでは手をたたいて喜びながら試合の行方を見届けた。区内在住の30代男性は「絶対に勝ってくれると信じていた。地元で優勝決定の瞬間を見ることができて最高」と喜んだ。
福田紀彦川崎市長は「昨年末の皇后杯優勝に続くVリーグの優勝は、市民に川崎への愛着や誇りを与えてくれるうれしいニュース。レッドロケッツのさらなる活躍に期待したい」とコメントした。