松田町図書館では「今日はなんの日?」という日替わりの展示を実施しており、記念日などの説明とともに関連した本を紹介している。
「今日はなんの日?」の展示は図書館入口を抜けたすぐの一角にある。始まりは昨年1月。同館スタッフの「毎日違う展示を楽しむことができる図書館にできれば」との思いからスタートした。休館日以外、毎日スタッフ4人がローテーションで業務のすきま時間を活用しながら展示を作成している。「きょうはなんの日?」と刺繍されたボードもスタッフの手作りだという。
取材した4月25日の展示は「世界ペンギンの日」。「南極大陸は南半球なので4月末〜5月が冬。例年4月25日ごろにアデリーペンギンが現れるそうです」という説明とともに可愛らしいペンギンのイラストが来館者を出迎えていた。隣には記念日に関連した本を展示し、実際に展示されている本を借りる人もいるという。同館スタッフによると開始当初は展示に足を止める利用者は少なかったが、徐々に認知され「定期的に展示されている本を借りに来られる方や『いつも楽しみにしています』と声をかけてくださった方もいます」と笑みをこぼす。
スタッフの工夫も
多くの利用者に楽しんでもらうために様々なジャンルの記念日や誕生日を取り上げる工夫もしているという。スタッフの1人は記念日を調べたり選んだりする作業に苦労しつつも「私たちでも知らない蔵書に出会えるきっかけになっている。今後も楽しみながら続けていきたいです」と思いを語った。