【入場無料】三浦市小網代にギャラリー開設・DIYで完成、新拠点「イハリユム」現代アート展<2023年6月11日まで>

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【入場無料】三浦市小網代にギャラリー開設・DIYで完成、新拠点「イハリユム」現代アート展<2023年6月11日まで>
青い絵画の前で球体の作品をかぶるオーナーの伊原さん

小網代の一角に今春、新施設「イハリウムコアジロギャラリー」がオープンした。オーナーは美大出身の伊原夕紀子さん。作家が思い描く世界観を表現できる場を探し求めて、美術館のない三浦に辿り着いた。現在、ニューヨークで活動した経験のあるビコ・コンドウさんによる現代アート展が開かれている。6月11日(日)まで。

 都内出身の伊原さん。大学卒業後、銀座のギャラリーで働いていたが、オーナーの高齢に伴い、閉館された。その後、友人が住む葉山に毎夏遊びに訪れていたこともあり、自身も18年前に移住。フィットネスクラブや学童クラブなどに勤務する傍ら、西海岸エリアに多数のアートスポットが出現する「葉山芸術祭」では、アトリエを巡るガイドツアーを企画した。コロナ禍で表現の場が失われつつあった中、自身でギャラリーを開設しようと、三浦半島を中心に物件を探していたところ、自然豊かな小網代の物件に心惹かれた。今は葉山と三浦の2拠点生活を送っている。

 緑の小道を抜けると現れるモダンな外観。広さは建物61平方メートル・庭99平方メートルで、軽量鉄骨2階建ての築35年の一軒家。元々は社員寮だったが、知人約30人の力を借りて壁を壊したり、漆喰を塗ったりして、1年掛けて施設を完成させた。「静かでのんびりした場。アート空間は作家と共同で作る」と伊原さん。初展示は、NPO法人BankART1929が企画した作家育成プログラムや社会人向けアートコーディネーター養成講座などで親交のあったビコさん(横浜市在住)に依頼した。

 会期中は、青の多層なグラデーションが特徴の大小約30点が並ぶ。木製パネルに下地材を幾重にも塗り重ね、平面だが”ボコボコ”とした立体を生み出している。ビコさんは「海か、宇宙か、抽象画なので正解はない。見た人が感じたままに決めてもらえれば」と語り、球体の作品を頭にかぶると、外から内に差し込む光で青が輝き、声が反響するユニークな体験型アートも用意した。

 伊原さんは「季節ごとに作家さんを呼んで企画展を催したり、滞在製作やワークショップで子どもたちに使ってもらうなどして、開けた場になれば」と展望を語った。

 住所は小網代1240の1。開館は午前11時〜午後6時。入場無料。詳細は伊原さん【電話】080・5002・7759

住所

神奈川県三浦市小網代1240-1

費用

入場無料

問い合わせ

伊原さん

電話

080-5002-7759

080-5002-7759

公開日:2023-06-10

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