上代工業株式会社
高津区にある上代工業株式会社(上代健一代表取締役)が職人技術を込めた厚切りステーキ専用鉄板「GOKUTETSU」を制作。オンラインでの販売に加え6月8日から武蔵新城駅近くに実店舗もオープンした。
同社は上代さんの父親が創業したエレベーターの製造会社。コロナ禍で仕事が減少した際、新しい製品を作りたいと考え、社内でアイデアを募り、近年流行りのアウトドアに着目した。
鉄の魅力を伝えようと、キャンプなどで使用できる厚切りステーキ専用鉄板「GOKUTETSU」を完成させた。
数ミリ単位の試行錯誤を重ね、味や焼き加減の追求した同製品は、ものづくり52年の歴史を込めた職人技術が詰まっており、商品開発のプロジェクトを支援するサービス「Makuake」でも購入者が続出した。
「職人の表現場所」
同社は、地域との接点を求めて武蔵新城駅の徒歩2分の場所に「HORIZON SHOP」(【携帯電話】090・1545・1544)という実店舗もオープン。「ものづくりの面白さを発信」や「職人の表現場所を増やしたい」という上代さんの思いに参同した市内周辺でものづくりを営む企業の商品も販売。現在は全10社の商品が店頭に並んでいる。
海外進出も始動
店舗名には「川崎から海の向こうへ」という思いが込められており、現在川崎市の協力を得ながらこの鉄板をカンボジアのイオンモールに期限付きで出展。また9月にロサンゼルスの催し等にも出展を予定している。
上代さんは「ぜひ、多くの人に遊びに来て欲しい。また海外から『KAWASAKI』と言ったら技術力の高いものづくりのまちだと認識してもらうことが目標」と話していた。