大和市認可保育園連絡協議会(日高香代会長・あけぼの保育園)が7月27日(木)、シリウスで「大和市保育士等就職フェア2023」を初めて実施する。40施設が参加し、各園の仕事内容などを紹介する予定だ。
市は8年連続で待機児童ゼロを達成しており、2022年度には新たに認可保育所を2施設を新設した。保育施設が充実していくに伴い、質の高い保育サービスを提供していくには保育士の確保が欠かせない。
そのような状況を受けて、市認可保育園連絡協議会が初となる就職フェアを企画した。市内の40施設が出展し、各園の方針や仕事内容、勤務条件などが聞ける。「保育に関するお仕事に興味がある方」なら資格の有無や経験を問わない。子育て支援員、保育補助、栄養士、調理員などの職種も紹介。働き方も短時間からフルタイムまで、募集はさまざま。
同協議会に所属し、中心となって企画を進めている渋谷保育園の小島喜久枝園長は「保育の仕事は子どもたちから楽しさを与えてもらえる。短い時間でも働きたい方の気持ちも尊重したい」と話し、「興味があったらぜひご参加ください」と呼びかけている。
イベントの背景
同会によると、市内の園長同士が情報交換をする中で「保育士の確保の難しさ」や「ギリギリの人数で運営することによるサービス低下への懸念」など各園が共通で抱える問題点が浮上した。
そこで同会は今年1月に「保育現場をより良い環境にしたい」との思いから、就職フェアを企画。市ほいく課の協力もあり、2月下旬に市内57の認可保育園に企画の案内状を出した所、40施設(26法人)が賛同した。
「地域の人たちが協力して、大和の子どもたちを育てるような環境にしていきたい」と思いを明かすのは、市内で3カ所の保育施設を運営するNPO法人さくらの森・親子サポートネットの伊知地るみ代表。職員が継続して働いていくために、待遇面も重視している。
さくらの森保育園の宮元純子園長は「保育の仕事は楽しいので、その魅力をフェアで伝えていきたい」と話した。
大和市の施策
保育士の確保に向けて市ほいく課では、23年度から新たに補助金を増額した。昨年度までは人材派遣会社などに支払う紹介手数料、募集広告に要した経費、新規雇用保育士への就職奨励金などの費用が1施設あたり上限27万6千円の補助だったが、今年度から上限50万円までに増額した。
同課の担当者は「各園の職員から話を伺う中で『保育士確保に係る費用と負担が大きい』の声が多かったため、増額に至った」と話している。
就職フェアは午前10時〜午後4時。シリウス1階サブホール。入場無料、入退場自由。参加者特典あり。
(問)【電話】046・267・1243(渋谷保育園・小島園長)