2022年3月開館の真新しい施設
相鉄線瀬谷駅直結の「瀬谷区民文化センターあじさいプラザ」。2022年3月に開館したあじさいプラザには、地元住民が待ち望んでいた貸出可能なギャラリーがあり、区民グループなどによる絵画・写真・彫刻などさまざまな展示会が開かれています。
事業担当の不動田善宣さんと福田直樹さんにギャラリーの特徴をお聞きしたところ、利用者から支持されている幾つかの理由が分かりました。レポートでは以下4点について、ギャラリーの魅力を掘り下げます。
- 瀬谷駅出てすぐの好立地
- 最大350㎡近くで利用可能
- 広さゆえの展示、演出
- 可動展示パネルでフレキシブルに
瀬谷駅南口直結だからアクセス抜群
あじさいプラザは2021年秋に完成した再開発ビル「ライブゲート瀬谷」の3、4階にある施設。3階にはギャラリーや受付窓口が、4階には音楽多目的室などがあります。
現地に足を運んでまず驚くのが、瀬谷駅からのアクセスの良さ。改札から南口方面に向かい、ペデストリアンデッキを数十メートル歩くと、ライブゲート瀬谷2階の入口が見えてきます。入口から入って目の前にあるエスカレーターを使えば、あじさいプラザに到着。改札を出てから、2~3分ぐらいでしょうか。
- ペデストリアンデッキには屋根が付いているため、雨の心配をしなくて良い点も大きなポイントですね。
![](https://rarea.events/rarea/wp-content/uploads/2023/11/IMG-4553-920x690.jpg)
瀬谷駅の改札を出て南側に歩くと案内板があります
![](https://rarea.events/rarea/wp-content/uploads/2023/11/IMG-4540-920x690.jpg)
ライブゲート瀬谷2階の入口。上の看板が目印です
![](https://rarea.events/rarea/wp-content/uploads/2023/11/IMG-4537-920x690.jpg)
エスカレーターを上がれば、あじさいプラザの受付窓口
相鉄沿線沿いから集客しやすい。東急直通線で都内からのアクセスも向上
瀬谷区の利用者などからは「地元に作品展を開けるギャラリーができて嬉しい」「近場なので友人や知人をイベントに呼びやすい」という喜びの声も届いているそうです。
- 「駅直結の施設なので、区外から人を呼びたいと考えている方々にもオススメです」と不動田さん。相鉄線を利用すれば、沿線のお隣旭区や保土ケ谷区、大和市や海老名市などに住んでいる人たちも来場しやすいですね。23年開業の「相鉄・東急直通線」によって、渋谷や新宿など都内からのアクセスが大幅に向上している点も魅力の一つです。
広々としたギャラリー
さて、肝心のギャラリーです。「最大の特徴はその広さです。横浜市西部方面の区民文化センターのなかでもかなり大きい方ではないでしょうか」と説明してくれたのは福田さん。
一体利用でさらに広く
あじさいプラザにはギャラリー「1」と「2」があるのですが、それぞれの広さは約100㎡。2つのギャラリーは一体利用できるため、合わせると約240㎡にもなります。さらに、隣接する会議室も含めると、その広さは最大350㎡近くになり、かなりの奥行きが出てきますね。
![](https://rarea.events/rarea/wp-content/uploads/2023/11/IMG_4651-920x690.jpg)
ギャラリー1
![](https://rarea.events/rarea/wp-content/uploads/2023/11/IMG_4653-920x690.jpg)
ギャラリー2
![](https://rarea.events/rarea/wp-content/uploads/2023/11/cfd6481218b230e7100b4ae8ac48051e-920x611.jpg)
ギャラリー1と2を一体利用した場合の広さは驚くほど
「広い」からできることって??
イベントを開く側にとっての広いギャラリーならではの魅力とは?この点もお聞きしました。
①展示可能点数が多く、大型作品もOK
まずは、シンプルに沢山の作品を展示できること。例えば…
- 長いキャリアを有し多くの作品を手がけているアーティストの個展
- 大人数が所属しているグループの合同展
などは特にうってつけ。展示点数は多くなくても、「迫力ある大型作品を並べたい」という場合にもオススメですね。
![](https://rarea.events/rarea/wp-content/uploads/2023/11/ex1-920x690.jpg)
大型作品も展示された、河野真弓さんの作品展「チョークアートでめぐる世界旅行」
②空間を活かし、作品を引き立てる
次に、空間づくり。
作品展示の際に「余白」や「空間」を活かすことが出来るそうです。確かに、どれだけ素晴らしい作品群だとしても所狭しと並んでいては、良さが伝わりづらいもの。適切に間隔を空けることで一つ一つが鑑賞しやすくなりますね。また、目立たせたい作品の周囲に大きな空間を設ければ、存在感を出すことも。主催者の狙いを反映できる、〝懐の深さ〟も大きな魅力と言えそうです。
- 例の一つが、あじさいプラザの自主事業として23年に開かれたアーティスト・佐々木未来さんの作品展「日めくりと私」です。7年分の日めくりカレンダーの上に絵を描いた作品を展示するというもので、壁一面を使って行われました。この大胆な空間の使い方は、あじさいプラザのギャラリーならではですね。
![](https://rarea.events/rarea/wp-content/uploads/2023/11/IMG-2752-920x690.jpg)
壁面を活用してズラリと並べられた日めくりカレンダー
- また、22年10月に開かれたアーティスト・小瀬古文庫さんによる擬態デザイナー展「視点を変えるデザイン」では、ギャラリー1に作品を並べ、ギャラリー2で映像作品を上映。2室を活用した展示形態となったそうです。
![](https://rarea.events/rarea/wp-content/uploads/2023/11/IMG_3841-920x690.jpg)
ギャラリー1では作品を展示
![](https://rarea.events/rarea/wp-content/uploads/2023/11/IMG_3854-1-920x690.jpg)
映像作品が上映されたギャラリー2
可動展示パネルで多彩な企画が可能に
ギャラリー1と2にはそれぞれ、幅115cmの可動展示パネルが6枚設けられています。パネルは作品を展示するだけでなく、鑑賞する際の動線を作れます。また、パネルでギャラリーを分割すれば、片方のスペースに作品を並べ、もう片方で映像作品を流したり、ワークショップを開いたりするなんてことも可能だそうです。
分割して小規模なスペースに〝変身〟
広いギャラリーの場合、「小規模な展示会を開くのは難しそう」と感じる人もいるかもしれません。
そうした方々にぜひ活用して欲しいのが可動展示パネル。パネルで広いギャラリーを2分の1や3分の1に分割することで、小規模な展示会にマッチした広さになるそうです。
パネルを使って分割すれば、小規模な展示会などにも利用できる
見学は随時受け付け
ギャラリーの利用料金は、イベント入場料の有無によって異なっており、無料であれば1日3,700円~。有料でも1日5,600円~とリーズナブル(詳細は下記表)。また、各種機材も充実しています。
![](https://rarea.events/rarea/wp-content/uploads/2023/11/bd1d5909283ec95827dbe5df01da1a34-920x336.jpg)
ギャラリー1や2、会議室などの利用料金
![](https://rarea.events/rarea/wp-content/uploads/2023/11/0b8c31d5cbd242ee6a8c36ef35578e60-920x656.jpg)
ギャラリーの機材表
「まずはお気軽にお問い合わせを」
「細かい展示計画が決まっていなくても大丈夫です。まずはお気軽にご相談ください」と不動田さん。あじさいプラザのギャラリーならではの使い方や魅力を体感したいなら、まずは見学を。