箱根町の慢性的な混雑、渋滞緩和へ「箱根観光デジタルマップ」を活用!

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箱根町の慢性的な混雑、渋滞緩和へ「箱根観光デジタルマップ」を活用!
スマートフォンの利用画面

一財)箱根町観光協会(箱根DMO)がこのほど「箱根観光デジタルマップ」を公開した。混雑・渋滞状況のリアルタイムの可視化や、混雑状況に応じたクーポン発行、渋滞予測などの機能を順次追加し、需要の分散やより快適な箱根周遊に誘導する狙いだ。

年間約2000万人が訪れる箱根町では、休祝日を中心に発生する渋滞や混雑が慢性的な課題となっている。今回の事業では、デジタル技術を活用して利用者の行動変容を促し解決を目指す。

これは、観光庁の2023年度「事業者間・地域間におけるデータ連携等を通じた観光・地域経済活性化実証事業」に採択された全国の7事業のうちのひとつで、(株)日立システムズやランドブレイン(株)などの民間事業者と連携し、観光のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する取り組みだ。

デジタルマップには、飲食店の混雑状況のほか、タクシー乗り場の待ち人数や、駐車場の満車・空車情報、交通規制箇所、バスの遅れなども反映される。また、町内4カ所に設置されたAIカメラで取得したデータを学習した交通量予測モデルで、渋滞予測を行う。リアルタイムな情報収集を可能にすることで、旅の途中で利用者が混雑や渋滞を避けた周遊ルートを選択できるようになるという。多言語に対応してインバウンドのニーズにも応える。箱根DMOの担当者は「箱根町の課題を取り入れ、機能を追加していく。利用者の行動変容を促し、満足度向上につながれば」と話す。

デジタル観光マップはURL(https://map-hakone.staynavi.direct/)で検索。

住所

神奈川県足柄下郡箱根町箱根町観光協会

公開日:2023-12-31

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