三浦市で「チャリピク=自転車ピクニック」さらに進化へ インバウンド向け養成など展開中

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三浦市で「チャリピク=自転車ピクニック」さらに進化へ インバウンド向け養成など展開中
城ヶ島・長津呂の磯に到着したモニターツアー参加者

 電動アシスト付き自転車でピクニックを楽しむ体験ツアー「チャリピク」に磨きがかかっている。観光庁の「インバウンドの地方誘客や消費拡大に向けた観光コンテンツ造成支援事業」に採択された「みうらレンタサイクル運営協議会」(三浦市観光協会など)が実施主体となり、多言語ツールの作成やコースを解説するガイド養成などを現在展開中。今後はパッケージツアーとして売り出し、市内の観光消費額の拡大を図りたい考えだ。

 昨年度、観光庁の採択事業で造成されたチャリピク。関東学院大学の学生らが”SNS映え”を意識した市内ルートの選定や多彩な機器が入った木製のかごを装備した「チャリピク号」の作成などに取り組んできた。

 コロナ5類移行に伴い、本格的なインバウンド再開が見込まれる今年度は、音声や画面表示で観光ルートをナビゲーションする多言語ツールをチャリピク号に搭載するほか、機器の使用方法やコースを解説するガイドを養成。また、県立保健福祉大学の学生らと連携し、冬に収穫時期が限定される三浦野菜をフリーズドライ化することで、通年味わえる「アウトドア飯」のレシピ開発や訪日外国人への土産品として商品化も目指す。

絶景スポットで飲むカフェオレ

 12月16日にはモニターツアーが実施された。川崎在住の在日台湾人グループや市民交流センターニナイテで関東学院大学の日高仁准教授が講師を務めるガイド養成講座の受講者などが参加。レンタサイクルで三浦海岸を出発後、松輪、宮川、晴海町と進み、城ヶ島の長津呂へ。「チャリピクセット」と呼ばれる簡易型コンロで地ミルクを沸かし、コーヒー豆をミルで挽いて淹れたカフェオレを飲み、新鮮な野菜を挟んだホットサンドなどを頬張った。台湾国籍の女性は「絶景の前でのピクニックは最高」と三浦を満喫した様子で、ガイド講座の受講者は「地元の魅力をもっとたくさんの人と共有できれば」と思いを述べた。

住所

神奈川県三浦市三浦海岸

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公開日:2024-01-08

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