◆「改札口を出ると、もうそこは…」
小田急線・相鉄線「大和駅」前の東西プロムナードを会場に、毎月第3土曜日(午前7時~午後4時/雨天決行)に開催されている「神奈川やまと古民具骨董市」(主催/神奈川やまと古民具骨董市実行委員会)が2023年、25周年を迎えました。
開催回数も300回の大台を突破しました。「改札口を出ると、もうそこは骨董市」を掲げて四半世紀、今や全国津々浦々から骨董ファンが訪れる、大和市を代表するイベントの一つになりました。
◆骨董市の歩み
神奈川やまと古民具骨董市は1998年4月、大和駅周辺の商業活性化やまちのにぎわい創出を目指してスタートしました。大和駅をはさむ東西のプロムナードに公安委員会許可証を有する古物商が出店する市民による手作りの市で、大和市や市観光協会、市イベント観光協会、大和商工会議所が後援しています。
実行委員会の委員長を務める山瀬喜三郎さんによると、きっかけはその3年前にさかのぼります。1995年に、大和駅周辺の交通渋滞緩和のための相鉄線地下化が完了。地上部分にできた線路跡地が東西プロムナードとして誕生しました。当初はプロムナードの両サイドに店舗を置きモール化するといった計画でしたが、長引く景気低迷などで計画は思うように進みませんでした。そこで、山瀬さんや有志の皆さんが「プロムナードで骨董市を」というアイデアが生まれました。
その後、山瀬さんたちは行政に相談を持ちかけ、全国の骨董市を視察、研究するなど努力を重ねて98年、ついに開催に至りました。およそ70店から始まった骨董市は5年目に110店、10年目に220店、15年目には300を超す古物商が一堂に会する「全国最大級」の骨董市にまで成長しました。
2017年11月、神奈川やまと古民具骨董市は「神奈川観光大賞」の審査員特別賞を受賞しました。表彰式では黒岩祐治知事から表彰状が山瀬さんに手渡されました。20年にわたり骨董市を開催し、大和駅前の活性化やにぎわいの創出により、大和市の観光振興に貢献した点が県から高く評価されました。こうして、大和駅前の骨董市の知名度はますます高まっていきました。
◆骨董市のこれから
23年に25周年・300回を突破した骨董市ですが、24年3月からは開催エリアが市文化創造拠点シリウス前まで拡大されることになりました。プロムナードは骨董市の開催中も駅を利用する人たちが多く歩行することなどから、山瀬さんが大和市の古谷田力市長に打診をし、古谷田市長がこれを快諾しました。
これにより23年3月の骨董市から東におよそ100m拡大する見通しで、来場者がこれまで以上にゆとりを持って各ブースを巡ることができ、歩行者もよりスムーズに移動できることになります。
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◆今後の予定
神奈川やまと古民具骨董市は、毎月第3土曜日の午前7時~午後4時(予定)に開催されます。雨天開催。1月20日(土)におよそ130店による「初市」が行われます。会場では、「能登半島地震」の支援を呼びかける募金箱が設置され、来場者の方々に善意を呼びかけます。寄せられた浄財は被災地の支援に役立てられます。その後は、2月17日(土)、3月18日(土)…と骨董市は続いていきます。
- ぜひ皆さんも小田急線や相鉄線で大和駅に向かい、改札を出てみてください。そこには日本一の骨董市が待っているはずです!