小田原 籠淸(かごせい)本店が再建100周年を機に母屋を改修 「温故知新」をテーマに職人技が光る和モダンな佇まい 4月27日㈯から100周年記念イベントも

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小田原 籠淸(かごせい)本店が再建100周年を機に母屋を改修 「温故知新」をテーマに職人技が光る和モダンな佇まい 4月27日㈯から100周年記念イベントも

 伝統的な蒲鉾づくりをなりわいとする籠淸は1814年に漁業の傍ら蒲鉾をつくりはじめ創業210年、そして本店は関東大震災による倒壊後、翌1924年に再建されて100年と節目の年を迎えます。

テーマは「温故知新」 ~伝統と進化~

 再建100周年を機に、母屋を改修し、2024年4月27日に鏡開きと、地域へのお披露目会を企画。「温故知新」をテーマに、「再建当時の状態に戻しつつ『今』を取り入れた本店の格式と上品さを併せもつ和モダンな作り」は、見所もいっぱい。「小田原界隈の一流職人たちの力を力を借りた」と話す、改修ポイントを籠淸の石黒太郎専務取締役に紹介してもらいました。

籠淸…1814年に小田原市で鮮魚の江戸輸送を営むかたわら、蒲鉾の製造を開始。水、魚、石臼、浄水にこだわり、昔ながらの蒲鉾づくりを現代に残す老舗店。

石黒太郎専務(本店にて)

御幸の浜から、店まで続くイメージをコンセプトにした「床」

 最も賑わった江戸から明治期の風情を再現したというかまぼこ通りで、小田原の伝統的な商家の「出桁造り」(だしげたづくり)の店舗にかかる青い暖簾がひと際目を引く籠淸本店。

 引き戸を開けて、中に入るときに目を落とすと、丸い石が埋め込まれているのが分かります。実は、この石は前浜である「御幸の浜」から持ってきた石。

 「浜から店まで続いていることをイメージした」との言葉どおり、セメントと小田原近辺の砂を混ぜ合わせ、さらに御幸の浜の石を散りばめています。この辺りの砂は若干青みがかり、空間を生かすため、洗い出し(酸洗い)をすることにより、ゴツゴツした素材感が特徴です。

 また、床のひび割れを防止するため蒲鉾型の「覆輪目地(ふくりんめじ)」を施しています。これはデザイン性だけではなく目地にひび割れがいく昔ながらの工夫で、さらに目地が交差する箇所にはデザインとして「トメ」を施しています。細部に至るまで日本伝統の技を駆使した職人のこだわりが詰まった床に仕上げられています。

真鶴の本小松石をイメージした上品なカウンター

 素材感がある床とは対照的に、蒲鉾などの商品を置くカウンターは上品な仕上げ。高級石材である本小松石をイメージし、「研ぎ出し」と呼ばれる古くから流し台、公園のすべり台や階段手すりなどに用いられる技法ですべすべした温かみがある手触りが特徴です。また、角に丸みをもたせ、更に手業とは思えない見事な正面の研ぎ出しの技術はまさに職人技の腕の見せ所。

 また、床との境で敢えて酸化鉄の差し色を施しモルタルの「金鏝抑え(カナゴテオサエ)」と呼ばれる技法で仕上げているところも見所のひとつです。ショーケース内の鳳凰の高台は格式高い黒塗りで重厚な「漆喰磨き仕上げ」。個包装の台も漆喰で仕上げられ、植物系染料の藍と酸化鉄顔料の緑と黒を使用し「小田原の深い海の中を表現している」のだとか。

漆喰と板張り天井の美しいコントラスト

 今回の改修工事でこれまで格子状だった天井部分は元々板張りであったことが判明し、「創業当時の状態をご覧いただきたい」と板張りに戻したとのこと。また、損傷が激しかった漆喰天井部分も修繕し、ライトアップすることでデザインの美しさを強調。「お客様に目で楽しんでいただけたら」と石黒専務。  

 このほか、長年店内で飾れてきた鏡や時計なども一つひとつに歴史があり、小田原のまちに親しまれてきた同店の様子がうかがえます。

 住居としても使用されてきたという母屋には、店舗部分だけでなく、奥や2階部分なども、これから数年かけて手入れし、地域に開いていく予定だと言います。

「お客様、地域の方に気に入ってもらえる空間になれば」と石黒専務。思いを語ってくれました。

本店再建100周年を記念した限定イベント企画  

【記念イベント1】鏡開き 2024年4月27日(土)午前9時~

 籠淸本店100周年を記念した鏡開き。鏡開きの後にはお神酒の振る舞いも。

【記念イベント2】日本酒の試飲 2024年4月27日(土)~29日(月)

 小田原に酒造を構え、と“時間帯に合わせておススメの日本酒を飲む”というシンプルで新しいスタイルの日本酒を提供するブランド「HINEMOS」の日本酒の試飲を3日間限定開催。蒲鉾と日本酒の組み合わせは古くから親しまれるほど、相性は抜群。蒲鉾の試食も併せ、日本酒とのマリアージュも楽しめます。

【限定商品販売】 100周年記念商品 2024年4月27日(土)~

 籠淸に代々伝わるレシピをもとにアレンジを加えた逸品を限定100セット販売。(記念手ぬぐい付き)定数に達し次第、終了となります。

開催場所はいずれも、籠淸本店(小田原市本町3-5-13)電話0465・23・4530       

住所

神奈川県小田原市小田原市本町3-5-13

問い合わせ

籠淸本店

電話

0465-23-4530

0465-23-4530

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公開日:2024-04-20

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