解禁前に「試し釣り」
6月1日は太公望が待ち侘びる「アユ釣り解禁日」。これを前に多摩川で5月22日、川崎河川漁業協同組合高津地区(竹仲密昭 地区長)による恒例の試し釣りが行われた。
アユの生育状況を確認するために行われたこの日の「試し釣り」には、高津地区に所属する4人の組合員が参加。高津区内の多摩川流域となる東名高速道路下から新二子橋までの複数地点で、午前9時から約3時間かけて竿をふるった。
サイズも個体数も「まずまず」
気温23度、水温21度の曇天下で実施された2024年の試し釣りでは、場所によっては釣果が芳しくなかったものの、全部で13匹のアユが釣り上げられ、総じてみれば「まずまず」といった様子。最も大きな16・5センチ(41グラム)の個体を筆頭に、最小でも12・5センチ(16グラム)と、サイズ的にも粒が揃っており、これには関係者も「4月24日に行った放流時から、順調に生育していますね」と満足げな表情。個体数の面でも例年との比較で「まずまず」だという。
「コロガシ釣法」が主流
この日の釣果は6月1日に迫った解禁日に向け順調な状況を物語っており、竹仲地区長は「あす以降、秋にかけて釣果がピークを迎えるのでぜひ多摩川のアユ釣りを楽しんでもらえれば」と話している。なお多摩川でのアユ釣りは「コロガシ」という釣り方が主流。漁業券は市内釣具店等で購入できる。