秦野市唯一の酒蔵である（株）金井酒造店（堀山下１８２−１）がこのほど、東京国税局酒類鑑評会の清酒純米吟醸部門と清酒純米燗酒部門で優等賞を受賞しました。

清酒純米吟醸部門の「黒笹ＢＬＡＣＫ純米大吟醸」は、香りが華やかで飲みやすい王道の純米大吟醸。一方、清酒純米燗酒部門の「黒笹クラシック特別純米」は香りが穏やかで柔らかい口当たりの酒で、こちらは初めて優等賞首席に選ばれています。

同社代表の椎野祐介さんは「今回の鑑評会で優等賞を受賞したことで、関東圏内での認知につながる。秦野から全国へ売り出せるお酒ができた」と話します。同社では近年、時代に合わせた飲み手を意識した酒造りを行っています。代表ブランドの「白笹鼓」は地元で愛されてきたが、昔から親しまれている伝統の酒造りを受け継ぎながらも、近年のトレンドである甘みのある酒造りにも挑戦していました。椎野さんは「特に黒笹クラシックはこれからの季節、常温や熱燗で楽しめるお酒なのでぜひ味わってほしい」と話していました。

同社では秦野産の酒米を使った酒造り「みらいざけプロジェクト」も行っており、11月末頃からクラウドファンディングを開始予定。詳細は同社のＳＮＳで発信していくといいます。