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<川崎市>JR武蔵溝ノ口駅のご当地メロディ廃止へ~さよなら「Jupiter(ジュピター)」

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<川崎市>JR武蔵溝ノ口駅のご当地メロディ廃止へ~さよなら「Jupiter(ジュピター)」
ホームドア内側の「発車メロディ放送ボタン」を操作する車掌

JRが南武線の「ワンマン運転」実施

 JR東日本が2025年3月15日から南武線の「ワンマン運転」を実施する。今後は運転士が車掌を兼務し、これまで車掌が行っていた駅側からの「発車メロディー」のボタン操作ができなくなる事から、武蔵溝ノ口駅で「ご当地メロディ」として親しまれてきた歌手・平原綾香さんの「Jupiter(ジュピター)」も聞けなくなるという。

 南武線はこれまで、車両先頭に運転士、最後尾車両に車掌が乗務する「ツーマン運転」を行ってきた。だがJR東日本では近年の人出不足などを背景に、より効率的な輸送を図るべく運転士がドアの開閉や発車メロディーの操作、車内放送等をすべて担当する「ワンマン運転」を導入。今後も首都圏の主要な線区で順次、採り入れる方針を打ち出している。

全駅「同じメロディー」に

 これに伴い南武線では車両最後尾のホームドア内側に備え付けられた駅側からの「発車メロディー」の放送ボタンを操作できなくなる。3月15日からのワンマン運転実施後は、車両の側面にあるスピーカーから乗車を促す同一のメロディを、すべての駅で流す予定だという。

惜しむ声も

 川崎市内の南武線では、この発車メロディーに当地ゆかりの曲を採用している駅が7つあり、それぞれ地域の魅力発信の一翼を担ってきた。2024年7月から、最寄りとなる洗足学園音楽大学出身の歌手・平原綾香さんのデビュー曲「Jupiter(ジュピター)」を発車メロディーに採用している武蔵溝ノ口駅もそのひとつ。川崎市市制100周年と、同学園創立100周年の節目が重なり実現した「ご当地メロディー」として多くの乗客に親しまれてきただけに、廃止を惜しむ声も各所からあがっている。

2024年7月に行われた発車メロディ披露式典の様子(右から2人目が平原綾香さん)

 武蔵溝ノ口駅でのご当地メロディー実現に携わった高津区の地域振興課では「市制100周年の事業として(ご当地メロディーは)3月末までの予定だった」としながらも、一抹の寂しさを隠せない様子。JR東日本の広報担当者は「(今後)沿線地域の活性化につながるような、様々な取り組みを行っていければ」と話し、利用客や関係者らに理解を求めていた。

開催日

2025年3月14日(金)
まで

住所

神奈川県川崎市高津区溝口 JR武蔵溝ノ口駅

公開日:2025-02-22

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