原鉄道模型博物館(「横浜駅」徒歩5分/みなとみらい線「新高島駅」徒歩2分)では、企画展「東急電鉄展~街と人のために~」が12月3日(月)まで開催されています。
鉄道模型の神様・原信太郎氏の所蔵品を集めた同館。この企画展では東急電鉄がめざした2つの「挑戦」にスポットを当てています。
「田園都市」のルーツに迫る
その1つは東急が作り上げた「田園都市」。そのルーツはちょうど100年前、東急の前身となる田園都市(株)にさかのぼります。都市通勤・通学者が洋風の暮らしや余暇を楽しむ、社名の通りの「田園都市」構想への想いが詰まった約100年前の貴重な資料が展示されます。
日本初のステンレスカー
もう1つの挑戦は、かつて横浜の誇る車両メーカーの足跡。実は東急が日本で初めて導入したのが、銀色に輝く「ステンレスカー」。横浜市は金沢八景にあった「東急車輛製造(株)」が製作しました。展示ではその技術力の一端を伝えるほか、同館が入る横浜三井ビルディング1階には、通勤・通学の足として親しまれた「7000系」ステンレスカーの側壁実物が展示されています(トップ写真参照)。
玉川線「ぺこちゃん」が模型で走る!
東急といえばバラエティ豊かな車両の数々。今回は館内の模型走行展示「いちばんテツモパーク」において、黄緑色の「ぺこちゃん」の愛称で親しまれた、懐かしの200系車両が走る模型で復活。
また、世界初のステンレスカーで、東急の車両のルーツとなった「ゼファー号」も、原信太郎さん製作の逸品が走行します。
【原鉄道模型博物館 東急電鉄展】「ぺこちゃん」「ゼファー号」特別模型が出発進行!
常設展示では創設者の原信太郎さんが生涯で製作した技術満載の鉄道模型の静態展示のほか、世界最大級の1番ゲージ模型走行ジオラマ「いちばんテツモパーク」や過去から現在の横浜の風景を描いた「横浜ジオラマ」など、3世代で楽しめる展示も多数。家族みんなでの訪問もオススメです。