ジャズ喫茶“町田ノイズ”移転再建に向けクラウドファンディング 下北沢で支援ライブも

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ジャズ喫茶“町田ノイズ”移転再建に向けクラウドファンディング 下北沢で支援ライブも
5月6日閉店した「町田ノイズ」。オーナーは雰囲気もこのまま持って行きたい考えだ

町田駅近くで多くの人に愛されたジャズ喫茶「Coffee & Jazz NOISE(ノイズ)」が2019年5月6日、その歴史に幕を下ろした。1970年に下北沢に創業し、2号店として町田ジョルナに開店した町田ノイズ。昼間でも薄暗い店内は、38年もの間その独自の雰囲気を保ち続けた。この空間を残したい――今、移転再建に向けて多くの人たちが支援の輪を広げている。

駅前のファッションビルの中にある穴場のような存在。心地よい音楽に包まれた店内は天井の細部にまでこだわり、座る席で気分も変わる不思議な空間だ。若者から年配者まで一人でも気軽に立ち寄れ、コーヒーを片手に何時間でもいられる唯一無二のスポットだった。

2011年からは月に数回不定期に行う生演奏のライブも定着。音響や設備が整わなくても、「この店が大好きだから」という理由だけで有名ミュージシャンたちがこぞって出演した。先代から引き継いで店を守り続けてきた現オーナーの青柳夫妻。老朽化が進み、いろいろな要因が重なって店を維持していくことが困難な状況になった。今年に入り、店を閉める方向への動きが現実的になる。すると、長年の常連客をはじめ、ゆかりのあるアーティストたちから閉店を惜しむ声が上がり、支援の輪が広がった。

ストレイテナー日向秀和ら支援 下北沢で「ノイズフェス」

町田ノイズ救済プロジェクトとしてHH&MMのチャリティーイベント「ノイズフェス」が5月23日(木)、6月27日(木)にノイズ発祥の地である下北沢で開かれる。2年前からセッション・ライブを行ってきた日向秀和(ストレイテナー、Nothing’s Carved In Stone)と松下マサナオ(Yasei Collective)からなる「HH&MM」が発起人となり、呼び掛けに応じた数々のミュージシャンたちが無償で参加。収益はすべてノイズ再建のために充てられる。

また、5月下旬まで移転支援のためのクラウドファンディングを実施中。うまく進めば2020年8月までに町田駅周辺に新店舗をオープンさせたいと考えている。詳細は町田ノイズ公式SNS(フェイスブックツイッター)を参照。

「Noise Fes Powered by HH&MM」

2019年5月23日(木)・6月27日(木) 下北沢GARDEN
OPEN18時30分 START19時30分
スタンディング 各日4950円 (ドリンク代別途必要。未就学児童は入場不可)
購入はチケットぴあ

[5月23日出演]日向秀和 / 松下マサナオ / 生形真一 / 大山純 / 社長 / タブゾンビ /DJメイとシュータ / 別所和洋 / ホリエアツシ / 村上“ポンタ”秀一 / 柳下“DAYO”武史 / 類家心平 /Rei

[6月27日出演]日向秀和 / 松下マサナオ / 石田ショーキチ / 仰木亮彦 / 金子ノブアキ / 社長 / 斎藤拓郎 / 桜井誠 / 丈青 / DJ+αたなしん / ちゃんMARI / 中村圭作 / 真船勝博 / 三浦淳悟 / 柳澤豊 / 吉田佳史

 

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公開日:2019-05-22

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