”都心に近い山岳スポーツの聖地”をめざしスポーツクライミングの普及促進を図る秦野市が7月7日(日)、小中学生対象の「スポーツクライミング秦野丹沢カップ」を県立山岳スポーツセンター(秦野市戸川1392)で初開催する。スポーツクライミング競技の新たな大会となるよう、毎年開催する計画だ。
「スピード」「ボルダリング」「リード」の3施設整備へ
スポーツクライミング競技とは、垂直にそそり立つ壁に設置された突起物を利用し、素手とクライミングシューズのみで登っていく競技。秦野市は今年度、神奈川県が同センター内に再整備する「スピード」施設とあわせ、隣接する秦野戸川公園内に「ボルダリング」施設を整備することにしており、現在、準備を進めている。この2施設が完成すれば、来年度から既存の「リード」施設とあわせて東京五輪から新たに正式種目とされた「スポーツクライミング」の3競技全てを行うことができる拠点が誕生することになる。
市では、全国的にも珍しい3施設が揃う秦野市の知名度向上や東京五輪事前キャンプの誘致活動、およびスポーツクライミングの普及・促進を図るきっかけとして、同カップの開催を決定。大会は選手育成の一助となるよう、上級者以外の小・中学生を対象とした。
県内外から57人が出場
競技は高さ15mの屋外クライミングウォールを利用して行われる。種目はクライマーが自分で安全確保用のロープをかけながら登っていく「リード」と、あらかじめ頂上にロープがかけられている「トップロープ」の2種。県内外から選手57人がエントリーしており、当日はMCによる解説なども交え、競技を観戦することができる(無料)。また、近くに常設されている高さ2mのミニクライミングウォールでは、来場者が自由に体験することができる。
大会は午前8時50分から午後4時30分まで(雨天中止)。主催は秦野市、秦野市スポーツ協会(【電話】0463・84・3376)が主管。市スポーツ推進課では「将来、オリンピック選手をめざす子どもたちの初めの一歩となる大会になれば」と話している。