湘南台駅地下広場で2月23日(日)、地元ゆかりのアーティストによる音楽演奏や絵画展示を行う「アートスクエアコンサート」が開かれる。有志らによるボランティア団体「アートスクエアプロジェクト」が地下広場の有効活用を目的に企画。「湘南台をアートで活性化する足掛かりにしたい」と話している。
湘南台駅は小田急線、相鉄線、横浜市営地下鉄の駅が地下連絡通路で繋がり、その通路の一部に大きなスペースがある。同団体によると、多目的広場のようにイベントなどで活用されている一方、広いスペースの利活用が十分されていないという声も上がっているという。
多くの観光客らが訪れる五輪開催を前に、地下広場を明るくおもてなしができる場にしたいと意見交換を始めたのがきっかけ。昨年6月に有志らが集い、同団体が立ち上がった。これまで月に2回ほど集まり、地下広場の活用方法を模索しながら、イベントの準備を進めてきた。
今回のイベントでは、藤沢ゆかりのアーティストが集い、ハープやファゴットといった楽器の演奏会や若手のボーカルグループによるライブ、また湘南台在住の漫画家のビッグ錠さん、画家の廣田雷風さんらの作品も展示され、音楽とアートが楽しめる。主催者は「会場ではコーヒーや焼き菓子も提供する。ぜひ遊びに来て」と呼び掛けている。
ストリートピアノ設置も視野に
同団体は、イベントをきっかけに、将来は地下広場をアートに彩られた公共空間にしようとプロジェクトを企画している。誰もが自由に弾けるストリートピアノを設置したり、壁面を地元のアーティストによる絵画で飾り付けたりと、「音楽が溢れる癒しの広場」「人が集い、つながる広場」が目標だ。
団体代表で、長年湘南台の街づくりに参加している今野隆司さんは「みなさんに楽しんでもらえる空間を提案していきたい」と話す。
今後は、市や関係団体へ協力を求めるほか、クラウドファンディングなどで活動資金の寄付なども募っていく予定。