新型コロナウイルスの影響で、大打撃を受けている茅ヶ崎市内の飲食店を応援する動きがSNS上の呼びかけから始まった。『茅ヶ崎foodaction』と題し、テイクアウトができる店を集約したチラシを配布するなど、支援の輪が急速に広がっている。
フェイスブック『茅ヶ崎foodaction』
発起人は、カフェ「8CAFE+FLOWER」(茅ヶ崎)などを経営する境はづきさんと、「ローカルファースト研究会」(幸町)代表の淺野真澄さん。疲弊していく飲食店の現状を打破したいと、4月1日に境さんが淺野さんに相談。スピード感を重視し、組織としてではなく個人2人で構想から2日後にフェイスブックグループ『茅ヶ崎foodactionテイクアウトできる店』を立ち上げた。
スピード感重視
同グループは、市内の飲食店のテイクアウト情報を吸い上げ、発信するページで、公開から約10日で3千人が参加するグループに成長している。2人は、同ページに投稿された各店の情報をまとめ、チラシを制作。費用は活動に賛同した企業・個人からの寄付や協力で全て賄われており、2人は「茅ヶ崎の絆の強さを感じた」と話す。
チラシは協力店の店先などで配布している他、ウェブ上で見ることもできる。「不安だらけの毎日ですが、できることをやりたい。情報が行き届くことを願います」と話す。
『茅ヶ崎お家でレストラン』
外出自粛や休校などが続くなかで、家庭からは食事の用意疲れやマンネリ化に悩む声が多く聞かれるようになった。そこで「料理のチカラでココロを元気にしたい」と、市内の飲食店が立ち上がった。その名も『茅ヶ崎お家でレストラン』。
市内で飲食店を営む菅野剛さんや山英靖さん、志村冬樹さんらが中心となり、「お店の味を家で楽しんでほしい」「子育て中のお母さんのチカラになりたい」と他店に呼びかけ、多くの飲食店がテイクアウトやデリバリーに力を入れ始めた。
菅野さんは「こんな時だからこそ、お店の味を家庭でも。旨い飯はココロの栄養にもなる。私たちは料理のチカラでお客様を元気にしたい」と笑顔をみせた。
※各グループで紹介されている飲食店以外にもテイクアウト実施店あり