弘明寺周辺の飲食店30店舗が5月からクラウドファンディング(CF)を始めた。新型コロナウイルスの影響で各店の売上が激減する中、6月末まで500万円を目標にCFで幅広く支援を募って飲食店を救済し、”食”で地域を元気付けることが目的。飲食店側は「地域に根差した憩いの場を守るためにも、皆さんの協力をお願いしたい」と訴える。CFのページはコチラ。
元気な弘明寺を守りたい
新型コロナウイルスによって飲食店は時短営業を余儀なくされている。京急弘明寺駅そばで串焼き店「弘明寺ホルモンyawd」を経営する秋山大地さんは飲食店仲間から「家賃や給料の支払いで精一杯」といった悲痛な叫びを聞いて心を痛めていた。秋山さんは「店を存続させ、元気な弘明寺を守りたい」と支援金をインターネットで募るCFの挑戦を決めた。
秋山さんの呼び掛けに応じた駅周辺や弘明寺商店街の30店舗が参加。ポスターやSNSでCFを周知している。目標金額は500万円で6月30日まで。支援額によってTシャツや希望した店舗で使用できる食事券が返礼品として渡される。支援金から返礼品の経費などを引いた分を参加店舗へ均等分配する。
目標金額に満たなくても各店に支援金が行く仕組みだが、秋山さんは「コロナ収束後、にぎやかな弘明寺でいられるよう、多くの人に活動を発信したい。支援していただく以上、恩返しもしたい」と語り、飲食店が団結して苦境を乗り越えようとしている。