コロナ禍で苦境に立つ飲食店などを応援しようと、二子大通り商和会(原賢之助会長)と二子新地駅前大通り松栄会(次山秋雄会長)が協力し、加盟する飲食店のテイクアウト情報をまとめた商店会マップを5月12日に発行した。「有事だからこそ、商店会の垣根を越え協力し合いたい」と関係者は話している。
今回発行したチラシは外面に商和会、松栄会に加盟する飲食店28店舗のテイクアウト情報をまとめ、中面に両商店会加盟店を網羅する商店会マップが記載されている。
発案者は両商店会に加盟する高井英彦さん。飲食店を経営する高井さんは、営業時間の短縮や外出自粛の気運に危機感を募らせ、同業仲間たちと「何か手を打たなければと、話していた」という。
テイクアウト情報をまとめたマップの発行を商店会に提案したのは4月下旬。チラシ制作を松栄会会員の藤田陽子さんに依頼した。藤田さんは、3年前に発行した両商店会加盟店を網羅するマップを基に、取材なども含め3日間で制作。藤田さんは「良い感じに仕上がった。テイクアウトもこれからご挨拶がてら周りたい」と話す。
商和会の原会長は「どちらの商店会にも飲食店が多く、少しでも協力できればという思い。もちろん大変なのは飲食店だけではないので、全体で一緒に頑張っていきたい」と話す。
チラシはA5サイズ、二つ折り。1万部発行。地元企業などから協賛を募り、両商店会(一部店舗を除く)で利用できる商品券、総額10万円分を用意。テイクアウト店舗を5店舗周った人に先着で進呈する。駅周辺へ配布したほか、掲載店舗や区役所に置いている。