新型コロナウイルスの影響で、売り上げ低迷に苦しむ川崎駅周辺の個人経営の飲食店が力を合わせ「♯がんばろうカワサキ『サキ盛!!』」プロジェクトと銘打ち、クラウドファンディングを立ち上げた。6月15日までに1000万円を集めたいと意気込む。
クラウドファンディング立ち上げ
同プロジェクトのリーダー、菊池厚志(30)さんは川崎駅前仲見世通商店街や銀座街などで4店舗の居酒屋を経営する。2月までの業績は順調だったが、3月には売上が前年比70%、4月には20%にまで落ち込み、5月も同じような推移だという。
4月7日に緊急事態宣言が出され、この長引く状況に対し何か手を打たなければと考えだしたころ、全国で飲食店支援のクラウドファンディングが立ちあがって大きな反響を得ていることを知り、同業の仲間と動き出した。
前売り券を買う
プロジェクトのコンセプトは「未来の買い物をして、店舗の今を支える」こと。将来食べに行くことを想定し、食事券を前売りで買うイメージ。3,000円、5,000円、10,000円、15,000円、30,000円の支援金に対し、リターンは購入金額に20%のプレミアムを付けたミックス食事券。参加店40店舗の中からランダムで3〜30店舗のチケットが送られてくる。
川崎駅前仲見世通商店街が毎年行っている食べ・飲み歩きイベント「ハシゴしナイト」と同様に色々な店舗を楽しめる形態にした。
前向きになれる力
集まった支援金は参加店で均等に分け、それぞれの活動資金にあてる。菊池さんは「今は午後8時頃に店を閉めて外に出ると街が暗い。何か前向きなものがないとスタッフのモチベーションも上がらない。チケットを買ってもらえれば未来に向かって頑張ろうという気になれます」と話す。
クラウドファンディング終了後、6月20日から29日の間に食事券を発送。食事券の有効期限は7月1日から2021年6月30日まで。5月9日にスタートし、5月18日時点で109人、161万9,000円が集まっている。
クラウドファンディングの受付はhttps://camp-fire.jp/projects/view/213000。