馬堀海岸で図工教室「ず」を主宰する木下美穂さん=人物風土記で紹介=が、東浦賀のマリーナにあるパン屋「ワンこぱん」に一風変わった美術作品を展示している。
10年前から1人で同店を切り盛りする女性オーナーのわんこさんは今年、新型コロナ感染防止策として来店者が食事をともにすることを避けるためにイートインスペースを閉鎖。代わりに「近隣住民の憩いの場として活用できないか」と以前から親交があった木下さんに相談を持ちかけた。
木下さんは「Xmas」をテーマに、段ボールで制作したバオバブの木やパンを持つサンタとトナカイを逆さにデザインしたタペストリーを展示。
海を臨む窓にはクレパスで翼を描くなど、約1カ月かけて美術館のような空間を作り上げた。
わんこさんは「来店客にも好評でありがたい。これまでとは違った形で多くの人に楽しんでもらえれば」と期待。木下さんは「コロナ禍で表現する場を失っていたので、お互いにウィンウィンの関係が築けてよかった」と笑顔を見せる。
展示期間は12月25日(金)まで(月火水曜は定休)の午前10時から午後4時。