磯子区岡村の閑静な住宅街の中にある金剛院。開基は不明とのことですが、元禄9年(1696)に遷化された長誉上人により再興したと記録されているそうです。350年余に渡り、地元の人々に支えられてきました。磯子区七福神「大黒天」としても祀られています。大正7年には隣家の延焼で本堂・庫裡が全焼した過去がありましたが、幸いにも本尊様、仏様は当時の住職により運び出され消失を免れたといいます。
大黒天様が祀られている御堂
大黒天様が祀られている御堂は、約25年前に再建されました。写真に写っているのは、達家孝紹住職。2015年に住職に晋山しました。達家孝紹住職は第20代目です。
三面大黒天様
御堂に祀られている「三面大黒天」。向かって右側が毘沙門天様、左側に弁財天様、正面は大黒天様。 毎年11月3日には、「大黒天大祭」を行っており、多くの方が参拝に訪れるそうです。
家内安全・商売繁盛の神様
大正7年(1918)に磯子区・南区の7つの寺社に祀られている磯子七福神。昭和53年(1978)の磯子区制50周年を機に約9kmの歩行順路が作られました。
例年年始に企画されている磯子七福神めぐりは、初詣として岡村天満宮や三殿台遺跡を含め、9カ所を一巡りする約3時間の巡拝です。
金剛院に祀られている大黒天様は、忿怒の相貌から武人の神、また食物の神を司るといわれ、インドより日本へ渡り大国主命と合体し、大黒様といわれているそうです。円福にあやかり、家内安全・勉学の神、米俵にのっていることから山の幸の神、小槌を振り上げているため財宝の神とされ、商売繁盛の神様として、江戸時代から恵比寿様とともに神棚に祀られています。
県外からも参拝者が訪れる
御堂に祀られている「当選大黒天」様。この大黒天様は2015年に宝くじに当選した檀信徒さんから御礼として奉納されたそうです。
住職によると、初詣を兼ねて毎年正月から多くの方が参拝に訪れるそうです。中には区外、県外からも参拝に訪れる人がいるとのことです。
「家運隆昌」「福徳円満」を祈念
金剛院では、七福神巡りをされる方に、色紙と根付けを授与しています。御朱印を求めて訪れる参拝者も多いとか。「家運隆昌」「福徳円満」を願いお参りしているという達家住職。「皆様の安全・安心のため日々手を合わせております」と話しています。
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