八王子市中野上町在住の舞踊家の花柳貴比さん=人物風土記で紹介=が主催する公演「第37回ひなの会」が4月25日(日)、いちょうホール大ホールで行われる。花柳さんの門弟の発表の場であり、これまで、年に1度程度を目安に国立劇場(千代田区)や花柳さんの都心にある稽古場に近い四谷など、その都度に開催場所を変えて開催してきた。今回は19年ぶりの八王子開催となる。
解説付き公演でわかりやすく
初めて観る人にもわかりやすいように日本舞踊では珍しく解説付きの公演となる。第1幕は古典作品が演じられるが、歌舞伎解説者として活躍する市内在住の高木秀樹さんが古典作品の日本舞踊の世界を説明してくれる。
また、第2幕で演じられるのは(八王子市の)日本遺産認定記念作品として制作された「八王子キャッツ」。子どもたちが街の野良猫たちに扮して八王子の歴史や文化を踊る。日本舞踊の楽しさと可能性に挑戦した作品。
車人形と共演
第3幕は花柳さんが主人公の大泥棒とお釈迦様の1人2役を演じる「蜘蛛の糸」(芥川龍之介原作)。国の選択無形民俗文化財でもある八王子車人形の西川古柳さんとの共演も見どころ。車人形は地獄の罪人たちを演じるという。
12時30分開場。13時開演。入場料1000円。問い合わせは花柳貴比日本舞踊研究所「ひなの会事務局」【携帯電話】080・3029・6218(中山さん)へ。