御朱印の拝領も
2021年は、平塚・秦野・大磯・二宮の2市2町に点在する「相模新西国三十三観音」が一斉に開帳される12年に1度の年。江戸時代から続く相模の札所巡りが、4月16日(金)から20日(火)までの5日間催される。
日本各地に伝承されている観音巡り。相模三十三観音は、二宮町の藤巻寺から秦野市の太岳院までの33カ寺を巡拝する。江戸幕府8代将軍・徳川吉宗治世の1745年に始まって以来、270年以上にわたり、12年に1度の丑年に各寺院の秘仏が開帳され、巡拝が行われてきた。
期間中は各寺院を巡拝して観音像を拝み、御朱印も拝領できるが、別日の実施や開帳しない寺院もあるため注意が必要だ。新型コロナウイルスの感染状況などにより予定が変更になる可能性もあるので、各寺院に確認を。33カ寺のマップは平塚市観光協会のホームページからダウンロードできる。問い合わせは同協会【電話】0463・20・5110へ。
装い新たな寺院も
普門寺(左)と迎接院
第8番の愛執山 普門寺(大磯町寺坂)では十一面観世音菩薩像を開帳する。檀家が無い同寺は、長らく他の寺院による兼務住職となっていたが、2019年4月から兼務住職を務めていた砂越隆侃住職が20年6月から正式に住職に就任して、本堂の建て替えや参道の整備などを行ってきた。「皆さんが気持ちよくお参りできるように整備をしてきたが、御開帳の年に重なり、これもご縁かと」と砂越住職。期間中の午前9時から午後4時頃まで参拝者に対応する。
第9番の自来山 迎接院(同)も十一面観世音菩薩を開帳。16日午前10時に開扉法要、20日午後4時に結願法要を行う。