小田原シニア劇団「チリアクオールディーズ」の初公演となる連続短編集『明日にしよう』の動画が、3月24日から配信されている。
同劇団の団員は60歳以上。すべての人が舞台芸術に参加して楽しむという県の「共生共創事業」の一環として昨年10月に活動を開始した。
公演は、いすに座ったままセリフを読む「リーディング」。小田原市民会館で3月中旬に無観客で行ったもの。『アイドルになりたい』ほか全3部構成で、脚本はプロジェクトリーダー・大島寛史さん書き下ろしだ。
演技指導も担う大島さん。新型コロナが広がり思うように稽古ができない中、初公演の内容を身振りをともなわないリーディングに変更したという。劇団として第一歩を踏み出し「やっと始まる」と安堵しながら、団員には「表現という意味ではまだまだだが、個性や味が出てきた」と今後に期待を寄せた。
公演の動画は「共生共創事業」ウェブサイト(http://kyosei-kyoso.jp/)から閲覧できる。