5月26日皆既月食の観望会が開催
麻溝台にある私設の天文台「カナコー天文台」で5月26日、皆既月食の観望会が行われ、日本ではおよそ3年振りの天体ショーを見ようと、地域住民など約20人が訪れた。
月が地球の影に入る皆既月食は、満月が徐々に欠けていき、太陽と地球と月が一直線に並んだ時に赤銅色に光るというもの。日本では2018年以来、約3年振り。今年最大の満月「スーパームーン」と重なるのは24年振りになる。
当日は天文台を管理する小林俊通さん=人物風土記で紹介=が天文台を開放し、夕方から天体ファンや住民らが集まりだした。満月と皆既月食を楽しみに待っていたが、曇りがちの空からは一向に月が現れず、最後まで観測はできなかった。天文台を管理する世話役の小林さんは「自然の天気次第になるので、見えないのは仕方がない。みんな残念がっていたけど、また見に来てほしい」と話した。
天文台設置から25年、無料で利用可能
同天文台は、地元で建設業やエンターテイメント事業などを手掛ける株式会社カナコーが運営し、住民に開放している民間の天文台。1996年に本社第二ビルを建て直した際、屋上スペースに造られた。開放する際には、小林さんが双眼鏡や望遠鏡を数種類用意し案内もしてくれる。
カナコー天文台(麻溝台5の18の1)の利用は無料。予約制で前々日までに予約が必要となる。問合せは同社【電話】042・746・1221(月曜から金曜の9時から18時)。