箱根町は豊かな自然と温泉、歴史ある名所に加え、美術館など現代アートも楽しめる観光地です。さらに、春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色と、季節ごとに表情が変わり、何度でも足を運びたくなリます。そんな“箱根の四季”を、言葉とメロディーでたどれる観光促進CD『箱根四季のうた』を知っていますか?
『箱根四季のうた』とは

2022年に発売された『箱根四季のうた』
『箱根四季のうた』は2022年に発売されました。歌詞は1番から4番までで、春から冬へ箱根の季節を旅するように情景が描かれています。
歌うのはソプラノ歌手の志賀早紀子さんと、函嶺白百合学園合唱部。澄んだ独唱に合唱が重なり、景色の紹介にとどまらず、旅先で感じた空気をふと思い出させてくれるような聴き心地があります。
作詞は箱根町在住の戸上寛子さん
作詞を手がけたのは、箱根町強羅在住の戸上寛子さん。
戸上さんは山梨県で生まれ、かつて宮ノ下にあった箱根を代表する旅館「奈良屋旅館」への就職を機に箱根へ移住しました。電話交換手として働き、結婚後はクリーニング店を営んでいます。
詩人としての顔も持つ戸上さん。学生時代から詩を書き始め、これまでに9作の詩集を出版しています。さらに箱根の町民歌『和む光の』の詩を手掛けたことで知られます。

2024年に刊行した9作目となる詩集「強羅坂」
四季をたどる歌詞
♪箱根の春は山桜
登山電車の紫陽花の
紅葉の錦石畳
湖面に映る富士ヶ嶺
「箱根の魅力を感じてほしい」という思いで歌詞を書いた戸上さん。
歌詞には、箱根を思い浮かべやすい言葉が並びます。春は山に咲く桜と、列車で降り立った先に漂う温泉街の雰囲気。夏は登山電車の車窓から見える、線路沿いのアジサイ。秋は紅葉に染まる旧街道に加え、箱根湯本駅前通りで行われる「箱根大名行列」が登場。冬は冴えた空気の中、芦ノ湖に映る富士山。読んでいると、箱根の情景が自然と浮かんできます。

宮城野早川堤の桜

杉並木

早川渓谷・塔ノ沢

芦ノ湖と富士山
松田聖子ら手掛けた若松宗雄さんがプロデュース
『箱根四季のうた』のCD化には、キャンディーズや松田聖子、藤あや子など名だたるアーティストのプロデュースを手掛けた若松宗雄さんが深く携わっています。
自身も箱根町民の若松さんは、戸上さんが2015年の箱根山噴火で観光客が減少した箱根を盛り立てようと強羅駅に寄贈した詩『ちょっとがんばれる』を偶然目にし、感銘を受けたといいます。それから戸上さんのもとを訪ね、箱根の四季を歌にするための歌詞を依頼しました。
旅の前にも、余韻にも
70年近い歳月を箱根で暮らしてきた戸上さん。箱根の好きな季節や景色を聞くと、「新緑に5月の光が当たる頃がとてもきれいで好きですね」と語りました。
『箱根四季のうた』は旅の前に聴けば行き先のイメージが広がり、移動中に流せば目的地への期待が高まり、旅のあとに聴けば余韻が戻ってくる。四季の情景を思い描くきっかけになるそんな一曲です。

九頭竜神社を訪れた時の戸上さん
【関連リンク】
「箱根の情景を織り交ぜた詩集「花の道」を刊行した 戸上 寛子さん」(「タウンニュース」2013年6月7日)
箱根四季のうた
■プロデューサー:若松宗雄
■作曲:来生たかお
■発売元:箱根レコーズ
■税込定価:1,000円※売上の一部は箱根町へ寄付されます。









