黒板で用いられる「チョーク」の製造などを手掛ける高津区内の企業「日本理化学工業株式会社」(久地2の15の10/【電話】044・811・4121)が2021年秋、自社の敷地一角に「コンテナショップ」を新設する。
この取り組みは、チョークの原料となるホタテの貝殻を調達している北海道からの製品運搬で使われている「コンテナ」にヒントを得たもの。同社は道内の美唄(びばい)市に工場があり、現地のスタッフがチョークの資材等と一緒に北海道の特産品などをコンテナに同封。中には季節ごとの獲れたて野菜などが詰まっており、川崎工場に勤める社員らにとって、嬉しい直産便となっていた。
現地の魅力宣伝も
一方、長引くコロナ禍の影響等が美唄市の地域経済にも及んでいることから、同社の大山隆久代表が「このコンテナを美唄市のアンテナショップにしては?」という社員の声を採用。美唄市の行政担当者などを交えて協議を重ね、アイデアや方向性を具現化していった。
運搬用のコンテナを即売所として改造したこの施設には、北海道美唄市で収穫されたばかりの新鮮野菜や、道外にすら出回らないようなレア商品が並ぶ予定。また営利だけが目的ではないため、販売価格についても「美唄市の生産者応援が最優先」と話し、あくまでアンテナショップとして現地の魅力を宣伝する役に徹する、としている。
開所日は緊急事態宣言を受け現在未定(2021年秋を予定)。本来業務ではないため毎週火、水、金曜日の13時半から16時と、不定期で土曜日の11時から16時までの限定運営となる(祝日は定休)。
PR担当の雫緑さんは「豊かな食文化がある美唄市の魅力を地域の方に知ってもらえれば」と話し、開所後の来場を広く呼び掛けている。