かつて、「東洋一」とうたわれた花月園遊園地があった土地(横浜市鶴見区鶴見1丁目1番地1)に、2021年11月1日、鶴見花月園公園が開園します。京急「花月総持寺」駅から徒歩5分という駅近の立地ながら総面積4.7ヘクタールという広さは驚きです。
ではさっそく、歴史の香り漂う新公園に潜入してみましょう。
鶴見花月園公園の概要
横浜市鶴見区にこの規模(総面積4.7ヘクタール)の公園ができるのは約40年ぶりなんだそうです。整備された市街地に大規模公園が出来るのは、相当珍しいということ。それだけでワクワクしますね。
まずお出迎えしてくれたのは、正面入り口に設置されている「鶴見花月園公園」のプレート。実はこれ、取り付けられている石は競輪場敷地内にあった景石で、「花月園」の字体は遊園地時代の機関誌『花月園』の題字がモチーフになっているのだそう。
- いきなり歴史を感じる粋な計らいに感動です。
ゾーンにわかれた園内。この中に、大人用の健康器具や子ども用の遊具などが散りばめられ、多世代が楽しめる工夫が満載となっています。
- 以下の【注意事項】は必ず守りましょう。公共の空間をみんなで気持ちよく、楽しく使うための鉄則です。
【注意事項】
①ゴミは持ち帰りましょう。
②犬のフンは飼い主が責任をもって持ち帰りましょう。
③自動車やバイクを乗り入れることはできません。
④自転車は降りて通行してください。利用時は駐輪場をご利用ください。
⑤ボール遊びをするときは、ほかの利用者に注意し、ボールが公園の外に飛び出さないようにしましょう。
⑥バーベキューはできません。
⑦騒音を出したり、騒ぐことは、周りの方の迷惑になります。特に早朝・夜間は注意しましょう。
⑧樹木や草花、公園の施設を大切にしましょう。
芝生の大原っぱ
1周400mという芝生の大原っぱ。横浜鶴見という都市部にいながらして、空に風に太陽を感じる…贅沢なひとときを味わえる空間です。
周囲にはベンチもあります。
健康器具
大人用の健康器具は全部で12種類あり、大原っぱを囲むように置かれています。ウォーキングしながら、ジョギングしながらなど、体力に合わせてチャレンジしてみるのもいいかも。日課にして、目指せ健康維持、体力向上です。
健康器具は…
・トレーニング用8種類・ストレッチ用2種類・クールダウン用2種類
それぞれの器具に書いてある使用方法をよく読んで、無理なく活用しましょう。
ゾウさん広場
大原っぱから階段をのぼった先にあるのが、ゾウさん広場。幼児用から、小学生までの年代に合わせ、複合遊具などがずらりと並びます。
児童遊園地として多くの子どもたちを魅了した花月園の面影を残すように、ワクワクが満載。思わず大人も遊びたくなる遊具ばかりです。
ちなみに、斜面に向けて鼻を伸ばすように置かれた3台のゾウさんスライダーは、花月園遊園地時代に人気を博した「大山すべり」のオマージュだとか。
東屋
こちらも花月園遊園地の望遠塔をオマージュした東屋。高台にある公園のため、ランドマークタワーやベイブリッジ、大黒ふ頭方面の臨海部まで、100度を超える大パノラマを堪能できます。
時間や季節を変えると、また見える景色も変わりそう。お気に入りの景色を見つけてみては。
多目的広場
野球やサッカーなど、ボールを使った練習もできる多目的広場も設置されています。
防球ネットが設置されている多目的広場
歴史の面影を探して
園内には、「鶴見花月園の記憶」として、この地が持つ歴史を解説する案内板が点在しています。昔と今の風景を照らし合わせ、往時に思いをはせてみるのも鶴見花月園公園の楽しみ方の一つかもしれません。
トリビア的こぼれ話
園内のどこかにいる2匹のヒツジ像。花月園遊園地時代にあったものらしいです。悠久の昔から、鶴見の子どもたちを見守ります。
まとめ
東洋一の遊園地から競輪場を経て、生まれ変わった鶴見花月園公園。日常の楽しさや憩いの場としての機能はもちろんのこと、いざという時に活用できる防災設備も充実しています。
楽しみ方、使い方は自分次第。十人十色の公園ライフをお楽しみください。公園に関する問い合わせは、鶴見土木事務所:045-510-1669へ。