JR川崎駅北口近くにある「川崎浮世絵ギャラリー〜斎藤文夫コレクション〜」で『江戸の華 大忠臣蔵』展が12月22日(水)まで開かれている。喜多川歌麿、初代歌川豊国、葛飾北斎、歌川国貞(三代豊国)、溪斎英泉、歌川国芳らが手掛けた作品が展示されている。
『仮名手本忠臣蔵』神奈川の名所も登場
播州赤穂藩47名の浪士が、藩主浅野内匠頭長矩の仇である、吉良上野介義央の屋敷に討入った「忠臣蔵」は、浮世絵にも多く描かれている。 同ギャラリーの学芸員・蛭田裕紀子さんによると「忠臣蔵ブーム」を巻き起こした『仮名手本忠臣蔵』は、当時の人気絵師たちによって赤穂浪士を演じる歌舞伎役者を描いた役者絵や、各段の名場面を描いた舞台絵などが盛んに描かれ個性的だという。
『仮名手本忠臣蔵』の物語には、神奈川の名所も多く登場。「忠臣蔵の浮世絵に描かれた神奈川の名所風景も、本展の見どころのひとつ」と蛭田さんは語る。