「会員第一」の精神で
○…麻生区内107の町会・自治会が加入する麻生区町会連合会。これまで4年間、副会長として会を支えてきた。「大変な仕事を仰せつかってしまった」と苦笑いするも「なったからにはしっかりやっていきます」と意気込む。コロナ禍で町会・自治会の活動を停滞させないよう、昨年中止になった区民祭り、来年の麻生区制40周年に向けた企画を検討していく。
○…生まれも育ちも岡上。社会人になって都内で過ごしてきたが、21年前に両親の近くでと地元に帰ってきた。仕事をリタイヤしてすぐに岡上町内会に参加。11年前に会長に就任した。町内会、町連に参加するようになり、岡上や麻生区のことを知らないことに気づかされた。その助けになったのは、柿生中学校の同級生、同窓生たち。「周りにいっぱいいる。柿中つながりでいろいろ教えてもらうことができた」と笑顔で語る。
○…コンピューター関連の会社で営業を務めていた際に、上司から教わった「シンク・カスタマー・ファースト」の精神。今も自身の中で生き続けている。町内会ではまずは会員に、町連では各会長にいかに喜んでもらえるか。「悩んでいる人がいたら、その人たちを助けたい。喜んでもらえるようにガイドしていきたいですね」
○…畑仕事で汗を流す日々。趣味は車の運転だが、今の愛車はもっぱら畑で使う軽トラだ。じっくり考えて、一歩踏み出すことができない性格も、町内会に関わるようになって変わった。「まずは踏み出すようになった。これから退職して何をしようかという人は、今までの経験を活かして、ぜひ地域に参加してほしい」。岡上で続けてきたベンチの設置や、きれいなまちづくり。まちのことを第一に考え、これからも走り続ける。