毎週木曜日、子どもたちの元気で澄やかな歌声が聞こえるヨコスカ・ベイサイド・ポケット。「横須賀芸術劇場少年少女合唱団」の練習だ。
同団は1997年創立で、今年で25年目を迎える。年2回の定期演奏会やプロのオーケスラとの共演、訪問コンサートなど市内を中心に活動。全国でも稀な劇場専属のアマチュア児童合唱団として歴史は長く、指揮と合唱指導を担当する廣橋英枝さんは同団の第5期生。音楽の道に進んで作曲家や歌手として活躍している卒団生も多い。
現在、在籍しているのは、主に横須賀・三浦・逗子・葉山在住の小学2年生から高校3年生まで110人。習い事や部活をやり繰りしながら、週1回の練習を積んでいる。コロナ禍で集まることができない時期は、自宅でリモートや講師が作成した動画を見ながら練習に励んでいたという。今も、マスク着用での発声など活動に制限がありながらも、「歌う楽しさ」を共有している。
25年、節目のコンサート
7月17日(日)には40回目のステージ「サマー・コンサート22」を開催する。本拠地、よこすか芸術劇場での定期公演で、日本の童謡や民謡のほか、懐かしのジャパニーズ・ポップス、イギリスの作曲家ブリテンが手掛けた「ミサ・ブレヴィスinD」などバラエティに富んだプログラム。「カッコいい曲もあるので、楽しんで聞いてほしい」と小学5年生の女の子。小学2年生で入団した小学5年生の男の子は「家ではお父さんと一緒に歌いながら練習している。これからも合唱を続けていきたい」と意気込む。同劇場担当者は「子どもたちの歌声と素敵なハーモニーで元気を届けます」と話している。
開演は午後3時、指揮は渕上千里さんと廣橋英枝さん、ピアノは水戸見弥子さん。チケットは全席指定で大人1900円、小学生~高校生1100円。詳細は劇場予約センター 046・823・9999