カワスイ 川崎水族館では、水族館としては世界で初めて、新種ゴラムスネークヘッド(Aenigmachanna gollum)の展示を開始しています。今、ゴラムスネークヘッドが見られるのは、なんと「カワスイ」だけ!「地下水脈に住む謎の生物」なんて、なんだか知的好奇心をくすぐられますね。謎に包まれているゴラムスネークヘッドを見にいこう!
新種「ゴラムスネークヘッド」とは?
ゴラムスネークヘッド(スズキ目、アエニグマチャンナ科)
学名: Aenigmachanna gollum
全長:約10cm
ゴラムスネークヘッドは、2018年にインドのケララ州にある民家の井戸から発見され、ソーシャルメディアに投稿された写真がきっかけで知られることとなったスネークヘッドです。また、同年に発生した洪水の後に水田からも発見され、調査の結果、ケララ州の地下水脈に生息している新種であることが明らかになりました。
これまで知られているスネークヘッドの仲間とは形態的にも遺伝的にも大きな違いが見られることから新しい科が生まれることになり、「ゴラムスネークヘッド」と名付けられました。その生態がJ.R.R トールキンの「指輪物語」(映画「ロード・オブ・ザ・リング」の原作)に登場する、地下深くで暮らすキャラクター「ゴラム」を連想させたことが名前の由来なんだとか。
《飼育担当クルーコメント》
体は小さいものの、異様に大きく開く口はカワスイで飼育しているどのスネークヘッドとも異なり、暗闇に棲んでいる生きものとは思えないくらい愛嬌のある顔立ちをしています。継続的な飼育の中で新たな知見を深めるとともに、地下水脈という特殊な環境に生息するゴラムスネークヘッドの謎に包まれた生態と魅力を皆さまにお伝え出来るような展示を目指していきます!
- カワスイってこんなところ
ゴラムスネークヘッドは10Fオセアニア・アジアゾーンで見ることができます。