JR登戸駅は10月1日、生田緑地周辺を巡るウオーキング企画「駅からハイキング」を開始した。廣福寺や枡形山展望台を散策しながら、自然や歴史に触れる約6キロのコース。配布中のコースマップとスマートフォンのアプリで11月30日(水)まで参加できる。
観光ガイドと地元店ら協力
駅からハイキングは東日本旅客鉄道(JR東日本)が各地で展開し、登戸駅では2019年以来3年ぶりの開催。今回は多摩区制50周年記念の冠事業とし、駅職員が3月ごろから準備を始めた。
コース選定にあたっては、多摩区観光協会のガイド部会が協力。NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に、枡形城を築城したとされる多摩区ゆかりの御家人・稲毛重成が登場することから、同氏の館跡とも言われている廣福寺や枡形山展望台をポイントとした。コースを提案したガイドの大村八洲雄さん(77)は「話題の鎌倉殿の歴史遺跡を見て、再認識してもらえれば」と思いを話す。

コースにある枡形山展望台
登戸土地区画整理の街並みも見どころ
同駅職員の加藤建人さん(27)と副長の長谷川純子さん(50)は、ガイドと共に5月ごろにコースを下見。加藤さんは「生田緑地は初めてで、展望台の景色がきれいで印象に残っている」と振り返る。長谷川さんは「当時は新緑の景色。これから紅葉が始まって、歴史と共に風景も楽しめるのでは」と期待する。登戸土地区画整理の街並みも見どころだという。
地元店や施設の協力でマップの提示による特典も。かわさき宙と緑の科学館のプラネタリウム料金や日本民家園の入園料が割引になるほか、民家園通り商店会の4店舗でも割引サービスが受けられる。対象店の一つ・三吉野店主で、同商店会顧問の岩野正行さん(76)は「(商店会の)夏まつりで登戸駅にも協力してもらった。こっちもできることはしよう」と語る。日高美香駅長(41)は「地域の皆さんが協力的。きめ細やかに考えられたコースを楽しんでほしい」と話している。
南武線合同企画も
同期間、南武線の川崎駅と尻手駅、武蔵中原駅、武蔵溝ノ口駅もハイキングを開催。各区50周年記念を銘打ち、地域特性に合わせたコースを用意している。3コース参加すると、先着でオリジナル缶バッジや松屋総本店(川崎区)とコラボした電車柄飴がもらえる。
詳細はJR東日本の駅からハイキングサイト。