川崎市全町内会連合会(瀧村治雄会長)は9月30日、来年度の予算編成に対する要望書を福田紀彦市長に提出した。
この要望書は毎年9月、市内各区の町内会・自治会の要望をまとめて市長に提出しているもの。今回は全体で継続35件と新規7件、合計42件の要望があった。瀧村会長は「区だけで解決できる問題ではないので、市をあげて時間をかけてでも実現してほしい。すぐに対応してもらえることではないと思うが、粘り強く要望していければ」と話した。
市内最多の12件の要望を提出した多摩区町会連合会(濃沼健夫会長)は、新規要望として「小沢城址特別緑地保全地区および周辺の安全対策」「バス停の安全対策」の2つを追加。小沢城址については一昨年、一部斜面の崩落で周辺道路が通行止めになったことから対策を求めた。バス停については、長尾地区の二ヶ領本川にかかる橋上の停留所に関して危険性を伝えた。継続の要望は10項目で、濃沼会長は「長期的な問題。引き続き申し出ていくほかない」としている。
多摩区の継続の要望は以下。▽自転車走行に関する道路整備及び安全啓発▽JR南武線及び小田急線の踏切問題の解消▽道路の整備▽公園の整備並びに公園及びかわさき多摩川ふれあいロード周辺の利用環境の改善▽平瀬川支川護岸改修工事の促進▽小杉菅線の街路樹(ゆりの木)の植え替え▽子どもの見守り環境の強化のための防犯カメラ設置▽暗きょ上の歩道の安全確保及び整備▽旧稲田登戸病院跡地の川崎都市計画生田緑地区域編入▽五反田川の汚染対策