「万葉の里・南足柄短歌大会」で歌碑になる2首が選ばれ、足柄万葉公園に設置へ

シェアする
「万葉の里・南足柄短歌大会」で歌碑になる2首が選ばれ、足柄万葉公園に設置へ
足柄万葉公園に設置される歌碑

南足柄市は11月3日、市制施行50周年を記念して開催した「万葉の里・南足柄短歌大会」の表彰式を市文化会館で開いた。一般の部、小中学生の部でそれぞれ最優秀賞に選ばれた2作品は歌碑が作られ、足柄万葉公園に設置される。

南足柄市は今年4月1日に市制施行50周年を迎えている。これを記念し、市のPRにつなげようとさまざまな記念事業が企画されてきた。

市によれば、日本で最も古い和歌集である万葉集には、足柄をテーマにしたものが17首あるといい、東海道の交通の要所だった足柄峠には「足柄万葉公園」があるなど、金太郎で知られる南足柄は、万葉の里でもあるという。短歌大会は、こうした歴史を後世につないでいきたいという思いを込めて実施したもの。応募者総数は1545人、一般の部に774首、小中学生の部に1307首の作品が寄せられた。

一般の部の最優秀賞は足柄上郡中井町の竹和世さんの作品「防人にむかう名もなき歌人の自然の吐露が人の胸打つ(万葉公園)」が選ばれたほか、7首が入賞。小中学生の部最優秀賞には、岡本中の高田空璃(くうり)さんの作品「猛暑日に友と流した排球の玉の汗まで光る思い出」が選ばれたほか7首が入賞した。

選者を務めた三枝昻之さんは講演で「『加藤市長は南足柄は万葉の里です』と言っている。足柄の地名を大切にすることは賢明な選択で、その土地にいる人が文化や風景を詠むことが南足柄を支え、短歌という歴史ある文化を太らせる」と短歌の文化が南足柄に根付いていくことを期待した。

住所

神奈川県南足柄市足柄万葉公園

公開日:2022-11-16

関連タグ