3月に開業した東急新横浜線「新綱島駅」周辺の再開発事業を進めている新綱島駅前地区市街地再開発組合と東急(株)は6月20日、再開発ビルの名称を「新綱島スクエア」に決定したことを発表した。同時に商業施設のテナントも発表され、再開発による地域活性化を期待する町の声も聞かれた。
高層棟の共同住宅、低層棟の商業施設・公益施設が一体となり、同駅と地下通路で接続する複合再開発建物。名称には、新綱島エリアの生活基盤として多様な人々が集い、交流し、人と人を繋げる「心の広場(ハート・スクエア)」としたいという思いが込められた。同時に発表されたロゴマークは「綱」や「つながり」をイメージしたもので、同じモチーフを3つ並べて住宅・商業施設・公益施設を表現。人々が手を取り合い繋がる様子も表している。ロゴカラーには、かつて綱島が「桃園」だったことを表す桃色が採用された。
商業施設のテナントも決定。1階はタリーズコーヒー、マルシェドブルーエプリュス(雑貨)、フルールメサージュ(花)、一風堂(ラーメン)、きらぼし銀行。2階は東急ストア(スーパーマーケット)、トータルケア綱島(鍼灸院)、アイセイハート薬局が入居。3階にはクリニックモールのメディパーク(内科・小児科・眼科・皮膚科・歯科)が入居する。今冬に順次開業予定。4、5階部分に入る横浜市港北区民文化センター(ミズキーホール)は来年3月に開館予定。
新綱島駅の東側で創業47年の水泳教室「ウォーターメイツスイムクラブ」の大鷲俊朗会長は「町が元気になり、地域にとってとても良い。居住者や来街者が増え、水泳でも、他のスポーツでも綱島から世界に羽ばたく子がたくさん出てくれそう」と期待を寄せる。