広島への原爆投下で傷ついた「被爆ピアノ」を通じ、平和について考える演奏会が11月18日(土)と19日(日)、藤沢市などで開かれる。市民団体「湘南SHOW点」(清水友美代表)の主催で、ピアノ所有者の矢川光則さんの話やピアニストでもある清水代表の演奏などを予定。「貴重な被爆ピアノの音色を多くの人に聴いてほしい」と来場を呼び掛けている。
被爆ピアノは爆心地から3Km圏内で原爆の爆風や熱戦にさらされるも奇跡的に戦禍を乗り越えた。調律師で被爆2世の矢川さんが修復し、コンサートでの使用依頼があると自らアップライトピアノを車で運搬し全国を行脚している。
今回の演奏会は2018年に被爆ピアノが茅ヶ崎市に訪れた際、清水代表がピアニストとして演奏して、「温かい音色が忘れられなかった」のがきっかけ。新型コロナ禍が落ち着いたタイミングで今年1月、広島の矢川さんを訪ねて使用を依頼し、演奏会が実現した。
湘南台と茅ヶ崎で演奏会
当日は被爆ピアノをテーマにした音楽朗読劇や市民による演奏もある。会場は18日(午前11時30分〜午後4時)が湘南台駅地下アートスクエア、19日(午前10時から午後0時45分)が茅ヶ崎市役所分庁舎6階。
問い合わせは清水代表【携帯電話】090・8516・5649。