平塚市出身でブラジル音楽ピアニストの今井亮太郎さん(45)が2月21日、藤子・F・不二雄の生誕90周年を記念したアルバムを発売した。同日から藤子・F・不二雄ミュージアム(川崎市)内の3FにあるカフェでBGMとして使用されている。
アルバムはインストゥルメンタルで、「ドラえもん」や「キテレツ大百科」などの主題歌をはじめ、「オバケのQ太郎」「パーマン」「エスパー魔美」の楽曲メドレーなど13曲を収録。今井さんがカフェ・ミュージックにアレンジした。
ピアノを中心としたギター、ベース、ドラムのほか、フルート、マリンバ、パーカッションなど様々な楽器が名曲を彩り、「完全なジャズアレンジにすると大人っぽくなりすぎてしまうので、カフェの明るいイメージを思い浮かべポップな要素も取り入れた」と今井さん。「ブラジル音楽の和音が合うと思い、全編ブラジル音楽アレンジに仕上げた」という自信作だ。
今井さんは藤子作品の漫画は全て持っているというほどの「藤子マニア」で、「大好きで一番影響を受けた」と笑顔。所属する日本コロムビアから楽曲制作の話があり、二つ返事で「やりたい」と返答したという。「10分で『ドラえもんのうた』と『はじめてのチュウ』のアレンジができた」と興奮気味に話す。「世界中にファンがいるので、全曲歌詞のリズムがわかるようにアレンジすることを心がけた。『お料理行進曲』ではフライパンを使ったり、遊び心も大事にした」という。
アルバム『カフェ・ド・藤子・F・不二雄ミュージアム』は同ミュージアムのほか、全国のCDショップやインターネット販売サイトで購入できる。