食を楽しみ交流　支援の輪、拡大目指して

　横浜市旭区上川井町にある教会「シティビジョン・グローリーチャーチ」で５月25日、子ども食堂「ジョイキッチン」が開催。近隣から親子連れなど約50人が訪れ、スタッフ手作りの料理を楽しみながら交流を深めた。

　同食堂は教会の牧師の増田成遂（なりつぐ）さんを代表に、地域住民などボランティアスタッフが運営している。社会全体で貧困状態にある子どもたちへの支援が叫ばれるなか、助けが必要な人に「食」を届けることが目的だ。誰でも来場できるようになっており、「活動の輪が広がることで、食に困っている人たちに食堂の情報が届き、訪れやすい環境を作りたい」と増田さん。スタッフを始めとする大人と子どもが触れ合う、世代間交流の機会にもなっている。

　昨年９月から月１回ペースで開かれ、平均50人ほどが訪れている。25日のメニューはパスタ。食堂が始まると多くの人が列を作り、ミートソースやナポリタン、カルボナーラなどのメニューを選んでいった。紙芝居が実演されたほか、教会内のプレイスペースで遊ぶ時間もあり、子どもたちは元気いっぱいに体を動かしていた。

大型の遊具も

次回開催　６月２２日

　食堂を初めてから約９カ月が経ち、料理に使う野菜や遊具など多くの人からサポートを受けているという増田さん。「これからも良いコミュニティを目指して運営していきたい」と、更なる拡大に意欲を見せている。食堂は毎月第４土曜日の正午〜午後２時で、次回は６月22日（土）。中学生以下は無料で、高校生以上は３００円。問い合わせは同教会（上川井町２５３の２）【電話】０４５・３４２・４２０１。