コロナ禍がきっかけで、2020年8月から秦野で始まった取り組み「フードバンクはだの」。その日食べるものにも困っている方たちに無償で食材を提供する取り組みで、2023年6月現在で約220名が支援を受けています。
- コロナ禍でバイトがなくなった一人暮らしの学生
- コロナ禍で収入が減った、職を失った方
- 一人親家庭 等
発起人であり秦野で不動産業を営む福嶋秀樹さんにお話を伺いました。
なぜ無償提供できる?
福嶋さんが続けている活動「南相馬子ども保養プロジェクト(PJ)」が運営し、その支援者が食材を提供しています。取り組みを知った秦野市民からも寄付があり、趣旨に賛同した仲間も手伝っています。
原点は「おすそ分けの精神」
東海大学前駅・鶴巻温泉駅エリア窓口の㈲松屋不動産
福嶋さんも幼少期、経済的な困窮を経験したことがありました。その時、近所からのおすそ分けにとても助けられ、「次は自分が受けた恩を返す番」という思いがあったそうです。
不動産会社が東海大学前駅にあり、コロナ禍による学生の懐事情が見えていたことも始めた理由の一つでした。松屋不動産では食材の寄付も受け入れています。
活動に共感し渋沢窓口に
渋沢駅エリア窓口の味乃大久保
味乃大久保・店主の小野瀬幸弘さんは保養PJ参加メンバー。お店として環境への取り組みに力を入れていて、以前からフードバンクにも関心があり協力を決めました。ここでも渋沢駅エリアの食材の寄付受け入れを行っています。
受けた恩を地域へ
秦野駅エリア窓口のグリーングレイン
グリーングレインのオーナー・荒川政幸さんも、保養PJの協力者。東日本大震災で被災し、奥さんの実家があり以前暮らしていた秦野に戻った際に様々な支援で助けられたそうで、「その恩を返したい」と協力しています。秦野駅エリアの窓口です。
運営している福嶋さんはどんな人?
フードバンクはだのを運営する福嶋さんは地元の大根小・中学校と秦野高校、駒澤大学の卒業生で、現在は大学生と高校生を持つ父親です。東日本大震災を機に災害ボランティアを始め、宮城・福島・岡山・千葉・神奈川県などで10年にわたり活動しています。
- 東日本大震災時には被災した29家族を秦野で受け入れたそうです。
福嶋さんは2015年から毎年、福島県南相馬市から延べ100人近くの子どもたちを秦野に招待しています。これまでの活動はFacebookやTwitterで見ることができます。