「大人から子どもまで安心して食べられる」
戸塚町に本社を構えるジャパンエナジーフード(株)(相澤和宏代表)が11月1日、玄米と味噌を使ったシリアルバー「飛脚めし」を開発・発売した。和食に着想を得た味と、持ち運びやすさで、同社は「大人から子どもまで安心して食べられる」としている。
同商品を開発・発売したジャパンエナジーフード(株)の相澤代表(39)は「何里も走る飛脚や米俵をたくさん担ぐ女性。かつての日本人の身体をつくっていたのは、玄米と味噌だった」と語る。
かつて、和食の中心だった玄米と味噌を、現代人でも食べやすい味にアレンジ。持ち運びにも便利なシリアルバーとして生まれ変わったのが「飛脚めし」だ。
構想7年で理想を形に
きっかけは相沢代表自身の経験。趣味でバドミントンをしており、「練習の時に食べていたシリアルバーは甘いものが多く、飽きてしまって」。2018年からバドミントン仲間と甘くないシリアルバーの試作を開始すると翌年に同社を起業。本格的な食品開発・加工業に乗り出した。
しかし、商品開発では固さや歯につきやすい食感、加工コストと価格の調整など、さまざまな壁に直面した。また、相澤代表の「添加物に不安を感じている人や外国の人も食べられるような、ユニバーサルな食品をつくりたい」という思いから、試行錯誤を繰り返してようやく完成にこぎつけたという。
相澤代表は「やっとつくりたかったものができた。さまざまな人に玄米と味噌で栄養補給してほしい」と話す。
原料は植物性のもののみを使用し、自然な甘みと香ばしさが特徴。1本約20g。現在はウェブサイトでの通販(10本1980円税別・送料別)で購入できるほか、一部スポーツ用品店にも並んでいるという。