『NPO法人 宮前かぐやの里』だより【24】今は亡き安岡社長を偲んで

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『NPO法人 宮前かぐやの里』だより【24】今は亡き安岡社長を偲んで
正面玄関に飾られている故・清水孝祐さんの作品

 心身に障害を持ち家庭での生活が困難な方々が誇りある生活を送られる施設ー。 私は仲間たちと「ねむの木学園のような施設を作りたいね」という話をしていました。夢が現実となり、NPO法人を設立して今年で8年目となりました。

 今回の里だよりは法人の立ち上げメンバーの一人で、今は亡き安岡重高さんを偲んで有馬療養温泉旅館をお伝えします。

 重高さんの息子・一剛さんによると、東京から移住してきた祖父の孝さんが1965年7月27日、水を得るため井戸を掘り、水が湧きそれが後の泉源となったそうです。旅館の脇には、当時の厚生大臣園田直氏が命名した『霊光泉』の石碑、八幡宮も祀られています。毎年9月9日に八幡様のお祭りがあり、内輪で旅館の座敷で会食をします。1年に一度だけ床の間に掛けられる掛け軸。そこには、我が国最古の療養泉として、影向寺とともに歩んできた歴史が詩吟と水墨画で描かれています。

掛け軸を広げ歴史を説明する3代目の一剛さん

 安岡さんが亡くなって3年目の夏。いつも玄関先の丸椅子に座り、笑顔で道行く人に声をかけていました。今でもその椅子はあります。きっとみんなを守ってくれています。感謝です。(理事長/渡邊寛美)

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神奈川県川崎市宮前区南野川1-11-10

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NPO法人 宮前かぐやの里

電話

044-750-0831

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公開日:2024-08-16

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