最近よく耳にする脱炭素。地球温暖化への対応や持続可能な社会のために、二酸化炭素排出量を減らすことが必要です。それを各家庭で実践するのが、「脱炭素ライフスタイル」です。
お家での過ごし方、買い物やお出かけなど、私たちの日々の暮らし方にちょっとした工夫を取り入れて二酸化炭素を減らすことが、持続可能な社会(脱炭素社会)につながります。
堆肥の世話をする様子
ただ「脱炭素ライフスタイル」といっても、実際に何をするべきなのかわからない、という人も多いのではないでしょうか。
菅田の丘小学校4年2組の児童たちは給食の調理時に出た野菜の切れはしなどを使用した「コンポスト」での堆肥作りを通して、生ごみを「捨てずに活かす」取組に挑戦しました。
授業の中で児童たちが得た気づきや学びをたどり、「脱炭素ライフスタイル」に向けて一人一人ができることは何かを一緒に考えましょう。
【豆知識】一番多いごみの種類は?

(引用:横浜市「ごみの中身」)
実は、横浜市の「燃やすごみ」のうち、30.6%が生ごみ。この生ごみを減らす有力な方法の一つが「コンポスト」です。
「コンポスト」とは・・・生ごみや落ち葉などの有機物を微生物の力で発酵・分解させ、植物の栄養となる「堆肥(たいひ)」に変える仕組みです。
生徒たちは初めにコンポストの専門事業者ローカルフードサイクリング㈱の講師から仕組みを学び、バッグ型コンポストを15個作りました。この取組を「みんな協力 自然研究所」と名付けました。

クラス全員で考えたプロジェクト名

コンポストたちに名前を付けて世話をします
「ごみ」が「資源」に変わるまで
5月から毎日、給食の調理の際に出る野菜の切れはしを計量して投入。約3週間熟成させました。
最初は「きたない」「触りたくない」「虫がいて嫌だ」と感じていた子もいましたが、9月に中身を観察するときにはコンポストと児童たちの意識ともに変化が。取組を通して、自分たちにできる環境にやさしい行動を意識するようになりました。
【コンポストの変化】
- 生ごみが消え、フカフカの堆肥に変化
【芽生えた意識】
- 土を触れるようになり、教室に「食品ロス」という言葉が飛び交う
- 嫌いな食べ物を残さず食べる児童が増えた
15個のコンポストで、25日間で約8.7kgの野菜の切れはしを堆肥化することができました。

熟成された堆肥は「サラサラで気持ちいい!」

堆肥をどのように活用するかみんなで考えました
地域の人々と協力して花壇づくり
11月、完成した堆肥を持って「菅田みどりの丘公園」へ。 地域の公園愛護会や神奈川土木事務所の皆さんに教わりながら、自分たちで育てた堆肥を撒き、チューリップの球根を植えました。

作った堆肥を撒いて「大きくなあれ!」
自分たちが出した生ごみが栄養となり、春には美しい花を咲かせる――。この命の循環を体験し、自分にできる「脱炭素行動」を学び、環境を大切にする心を育みました。
コンポストづくりを体験した児童たちは、こんな感想を口にしていました。
- 「(熟成した)コンポストが軽くなってびっくり」
- 「野菜の切れはしが堆肥に変わるなんてすごい」
- 「作った堆肥でチューリップが早く育ってほしい」
できあがった堆肥で花壇づくりをしたとき、児童たちは自然の循環を自分の手でつなげたことを実感したようです。
今回の学びを通して、児童たちは”身近なところから環境を守ることができる”という気づきを得ました。生ごみを減らす、資源を大切に使う、自然の仕組みを活かす――これらはすべて、私たちが今日から始められる脱炭素ライフスタイルの一歩です。
児童たちが体験を通して感じた小さな気づきが、皆さんの行動の変化につながっていくことを期待しています。
脱炭素社会への一歩、次はあなたの番!

横浜市は、「横浜の未来を守る 環境にやさしい10の行動」を「YOKOHAMA GO GREEN 10Action」として、まとめました。
YOKOHAMA GO GREEN|10Actionの詳細はこちら
生ごみを減らす、電気をこまめに消す、地産地消を心がける・・・
ここまで読んできたあなたなら大丈夫!横浜の未来を守るため、できることから始めてみよう!
例えば・・・「生ごみブレン土(ド)プロジェクト」
生ごみブレンドプロジェクトは、土と生ごみを混ぜ微生物により分解させる「土壌混合法」や、
有機微生物を利用して分解する手法、段ボールコンポスト等により、生ごみの資源化、減量化を進める事業です。
詳しい方法はこちら(引用:横浜市「生ごみブレンドプロジェクト」)
最後に、子どもたちから「脱炭素クイズ」!
今回の学習を通じてコンポストマスターになった4年2組の皆さんから、最後にクイズです!
問題:コンポストで堆肥(植物の栄養)を作るとき、微生物が分解を助ける手順は何ステップでしょう?
① 3ステップ ② 4ステップ ③ 5ステップ

正解は……
① の「3ステップ」です!
- 野菜の切れはしを細かくして入れる(微生物が食べやすくなるよ!)
- 混ぜる
- 土でフタをする (においが出にくくなるよ!)
この3つの工程を経て、生ごみが堆肥に変わり、植物の栄養となるのです。
これを読んだ皆さんも、脱炭素社会への新たな一歩を踏み出してみませんか?
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