開成町立開成南小学校5年3組の児童が12月2日、同校でお笑いライブを開いた。「総合的な学習の時間」の一環で、お笑いをテーマに学び、その成果を披露するユニークな取り組みだ。児童と教員約400人が楽しんだ。
学習のきっかけは年度初めのテーマ決め。児童たちから「笑顔」という言葉が多く挙がったことから、人の笑顔を生みだす「お笑い」にたどりついた。
学習は「YouTube」でプロのネタ映像を視聴し、ボケやツッコミの役割や、コント、漫才、喜劇といったお笑いの種類を学習するところからスタート。その後、児童らで話し合いグループやネタの内容を決めた。藤本泰生教諭は「当初は恥ずかしがっていた児童もいたが、練習を重ねるうちに人前での発表に慣れ、堂々と表現する姿が見られた」という。
9月には教育現場でお笑いの授業などを行う「一般社団法人笑ってme」の理事で芸人のかけるさんを講師に招き、ネタに助言を受けた。このほか、練習をかねて授業参観で保護者らに披露するなど、各グループが用意したネタに磨きをかけてこの日を迎えた。
当日は、会場設営からチケットのもぎり、案内のほか、照明や司会なども児童が分担した。舞台では2グループがコントを披露し、客席から笑い声が上がるなど盛り上がった。
ピザ屋を舞台としたコントを披露した矢野裕真さんは「笑ってくれるか心配だったけど、ステージからお客さんが笑ってくれているのが見えたので良かった」と話した。1月には残りのグループの発表も予定している。












