伊勢原市石田在住のメタルエンボッシングアート作家、中村綾也さん(57)が1月21日、自身の作品「路地懐旧(けんけんぱ…)」を市に寄贈しました。作品は今後、伊勢原市役所内の市長公室に飾られる予定です。
寄贈された作品は、2017年に開催された第22回いせはら市展で優秀賞を受賞した力作。素材には錫(すず)などを主成分とする「ピューターシート」が用いられています。専用の工具で金属シートに凹凸をつけることで、重厚感と繊細な立体感を併せ持つ独特の世界観を表現する技法です。作品には、伊勢原の郷土玩具「大山こま」や市の花「ききょう」などが表現され、どこか懐かしい市内の原風景が金属の輝きの中に浮かび上がります。
中村さんは和歌山県出身で、大学で美術を学んだ経歴を持ちます。結婚などを経て、1989年から伊勢原に移り住み、2015年の市展での受賞をきっかけに本格的な創作活動を開始。「人生の中で伊勢原での生活が一番長くなった。伊勢原を強くイメージして作った作品だったので」と寄贈への思いを語りました。
中央公民館で日展入選作を展示
中村さんは近年、総合美術展「日展」で、24年、25年と2年連続で入選を果たすなど、精力的に創作活動を続けています。現在、伊勢原市立中央公民館(東大竹1丁目21−1 21番1号)で中村さんのほか、村山恵子さん、石橋伸一さんら伊勢原市在住者による2025年の日展入選作品が2月5日(木)まで展示されています。

左から中村さん、村山さん、石橋さんの作品











