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「雨の日だけ現れる冒険家」子育て日記・その3

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「雨の日だけ現れる冒険家」子育て日記・その3

朝から雨でした。大人にとっては少し面倒な日です。

傘を持って、荷物が濡れないようにして、足元にも気をつける。

できれば何事もなく目的地までたどり着きたい。

ところが、子どもは違います。長靴を履いた瞬間から目が輝いています。

まるで特別なイベントの日です。外へ出て数十秒。

さっそく第一の目的地を発見しました。

水たまりです。

当然、入ります。ためらいはありません。

バシャッ。さらにもう一度。

バシャッ。「濡れるよ」と言ったところで意味はありません。

すでに長靴は水たまりを探知する装置になっています。

次の水たまり。

また次の水たまり。

気づけば最短ルートではなく、水たまり巡りが始まっていました。

そのうち道路脇の排水溝から流れる小さな川を見つけました。     

しゃがみ込みます。葉っぱを一枚拾います。そして流します。

「行った!」

葉っぱは小さな冒険家になりました。

流れていく葉っぱを見届けるため、こちらも動けません。

しばらくすると今度は別の葉っぱ。

さらに別の葉っぱ。

葉っぱレース大会の開催です。

雨の日は忙しい。

先へ進もうとすると、「あっ!」また何か見つけました。

今度はカタツムリです。

雨の日にしか会えない友達でも見つけたような顔をしています。

こちらは時計を見ます。子どもはカタツムリを見ています。

なかなか前へ進みません。

結局、その日も予定より少し遅れて到着しました。

帰り道。朝はあんなに大きかった水たまりが、少し小さくなっていました。

子どもは名残惜しそうに最後の一歩を踏み入れます。

バシャッ。

今日一番いい音がしました。

あなたが最後に水たまりに入りたいと思ったのは、いつですか。

『へんてこ子育て日記』はこちら

住所

神奈川県横浜市

公開日:2026-07-09

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