毎日の買い物や通勤、家族とのドライブ、休日の遠出。自動車は暮らしを支えるとともに、行動範囲を広げ、新しい景色や出会いを届けてくれます。愛車と過ごす時間を、もっと楽しく、安心できるものに―。地域住民のカーライフを支える神奈川県内自動車団体のインタビューをまとめてご紹介します。
【目次】
- 一般社団法人神奈川県自動車会議所
- 一般社団法人神奈川県自動車販売店協会
- 一般社団法人 神奈川県自動車整備振興会
- 神奈川県中古自動車販売協会・神奈川県中古自動車販売商工組合
- 神奈川県自動車リサイクル事業協同組合
業界の発展に寄与を【一般社団法人神奈川県自動車会議所】

勝亦政幸理事長。愛車はイタリアのアバルト。「デザインが気に入っています」
どのような団体か
1948年に設立され現在は県内の自動車関係団体や事業者など71会員で構成しています。国土交通省の指定を受け、県内6事業所でナンバープレートの交付・頒布を行っています。また、バス、タクシー、トラックなど幅広い自動車関係団体の調整役も担っています。神奈川の自動車業界の健全な発展に寄与したいと考えております。
主な活動は
ナンバープレートの交付・頒布のほか、登録や検査に必要な印紙の販売なども行っています。一方、公益事業にも力を入れており毎年、横浜駅東口で「自動車なんでも相談所」を開設し、関係団体の専門家が一般市民の方の相談に無料で応じています。今年は11月12日(木)、13日(金)に開催します。
業界の課題は
ナンバープレートはアルミや塗料などを使って製造されます。現在は中東情勢などの影響による原材料価格の高騰や、資材の入手難が懸念されています。ナンバープレートが製造できなければ自動車の登録ができません。製造事業者と情報を共有しながら、安定した供給を維持していくことが重要です。
今後について
当面は来年横浜市で開催される国際園芸博覧会「G R E E N × E X P O2027」の特別仕様ナンバープレートの普及に力を入れます。県内のバスやごみ収集車、公用車などにも装着されており、一般の自動車でも選ぶことができます。これまで神奈川県内で約1万1500組が交付されました。一人でも多くの人に取り付けてもらい、開催機運を盛り上げていきたいと考えています。
ディーラー各社の経営支援【一般社団法人神奈川県自動車販売店協会】

髙木恵一会長(日産神奈川販売株式会社代表取締役)。1990年、日産自動車株式会社入社。2024年4月より現職。愛車はエルグランド「新型です。街なかで認知してもらえたら」
どのような団体か
1954(昭和29)年3月に神奈川県内の41社(現会員43 社)の自動車ディーラーにより、自動車の普及促進と販売事業の健全な発達並びに会員の地位向上を主な目的として設立されました。2024(令和6)年に創立70周年を迎え、同年1月にそれまでの任意団体から一般社団法人となり、より主体的に活動できる組織となりました。
主な活動は
自動車の検査・登録に関する業務の効率化・円滑化を推進することで、会員ディーラー各社の経営を支援しています。また、地域社会への貢献として交通安全・環境問題等への取組みを行っています。特に交通安全対策については、1991(平成3)年に「神奈川県自動車ディーラー交通安全対策推進協議会」を結成し、自動車ユーザーをはじめ、地域住民の方々に対する交通安全啓発活動を神奈川県警察本部と連携し、会員ディーラーが一致協力して取り組んでいます。
業界の課題は
ディーラー業界を支える人材の確保と育成、なかでも安全運転のためになくてはならない存在である整備士をはじめとするアフターサービス部門の人材不足が各社共通の課題となっています。
今後について
業界としてのカーボンニュートラル、DX化への対応等さまざまな課題を抱えておりますが、当協会のモットーである「健全な競争と協調」の精神のもと、会員相互の連携を図りながら業界の発展に努めるとともに、引き続き地域社会への貢献を積極的に行ってまいります。
安心・安全なクルマ社会に【一般社団法人 神奈川県自動車整備振興会】

印出和憲会長=提供写真
どのような団体か
昭和27年8月に設立され、県内の自動車整備事業者約2900社の会員で構成されている公益法人です。事業の主眼は、自動車の点検整備の普及と促進、ならびに公害防止と交通安全への意識を高め、自動車整備を通して広く社会に貢献することです。
主な活動は
点検整備の重要性を広く自動車ユーザーに啓発するためのイベント「マイカーステーション」を毎年開催しているほか、FMラジオ局でのCM放送をはじめあらゆる機会を捉えてPRしております。また、整備技術の研鑽を目的に技術を競い合う「神奈川県自動車整備技能コンクール」を2年に一度企画しており、今年9月に開催しました。さらに、整備士の人材確保対策として、SNSや映画館にて整備士のPR動画を広告放映しています。その他、整備技術の向上や法令遵守のための研修・講習など、安全・安心なクルマ社会の実現に向けてさまざまな活動を行っています。
業界の課題は
自動車技術の高度化により、電子制御や新技術に関してより多くの専門知識が必要となり、整備士の教育や設備投資への対応が課題です。また、整備士の高齢化や若年層の採用難などによる整備士不足の現状に対し、整備要員の人材確保が急務となっています。
今後について
車検証の電子化に代表されるように、自動車の行政手続き等のデジタル化に対応するとともに、安全・安心なクルマ社会の実現に向け自動車整備業界が今後も発展できるよう取り組み、自動車ユーザーに快適なカーライフを提供するため諸事業の実践に努めてまいります。
健全な中古車市場のために【神奈川県中古自動車販売協会・神奈川県中古自動車販売商工組合】

鎌田政男会長(合同会社KMュオート代表社長)
どのような団体か
「JU神奈川(神奈川県中古自動車販売協会/神奈川県中古自動車販売商工組合)は、全国約1万社の中古車販売店が加盟する(一社)日本中古自動車販売協会連合会の傘下組織です。1976年に設立され、今年で50周年を迎えました。現在は県内のメンバーショップ約700社によって構成されています」
活動は
「(一社)自動車公正取引協議会が運営する自動車公正競争規約に基づき、中古車を適正に販売するための販売店指導・教育をはじめ、消費者相談や啓発活動、封印取付けの委託、オークション事業などに取り組んでいます。消費者の皆さまに安心して中古車を購入していただけるよう、支払総額表示の徹底や、独自の『JU適正販売店制度』の導入など、透明性と信頼性の高い販売環境づくりを進めています」
業界の課題は
「中古車業界では、価格表示の透明性や取引の公正性をさらに高め、消費者の皆さまからの信頼を一層深めていくことが重要です。JU神奈川としても、支払総額表示の徹底をはじめ、適正な販売の取り組みを会員店に広げ、安心して中古車を選んでいただける環境づくりに力を入れていきます。また、整備士や販売人材の確保・育成も大切な課題です。青年部を通じて若手経営者の育成にも注力していきます」
今後について
「これまでの歩みを大切にしながら、『安心のJUショップ』を目指し、消費者の皆さまに信頼される中古車業界の発展に貢献していきたいと思います」
車の循環を支える【神奈川県自動車リサイクル事業協同組合】

大橋岳彦理事長(株式会社大橋商店代表取締役)。愛車は20年乗り続けるアルファード。「視点が高く、周囲を見渡しやすいので運転が楽」
どのような団体か
「県内の自動車解体事業者32社で構成する協同組合です。前身は、1970年に設立された横浜自動車解体部品事業協同組合です。当時は自動車が現在ほど普及しておらず、横浜市内の10数社で発足したと聞いています。2005年に神奈川県自動車処理協会と統合し、現在の組織となりました。最盛期には約120社が所属していました」
活動は
「自動車リサイクル法に基づき、使用済み自動車を適正に引き取り、フロン類の回収やエアバッグ類の処理、素材ごとの分別を行い、再資源化につなげています。また、バッテリーなどをまとめて提携事業者へ販売し、組合員各社の経営を支援しています。このほか、法改正や業界が直面する課題に対応するための講習会も開催しています」
業界の課題は
「廃車となる車が、私たち解体業者へ入ってこなくなっていることです。かつてはディーラーや整備工場から持ち込まれていましたが、現在はオークションを通じて海外へ流れるケースが増えています。そのため入庫が大幅に減り、仕入れ競争も激しくなっています」
今後について
「今年1月には盗難車対策への協力が評価され、神奈川県警から表彰を受けました。横浜市とは災害時の協定も締結しています。今後も業界の発展に努めるとともに、地域から必要とされる組織であり続けたいです」








