瀬谷本郷公園で2018年度から続けられていた拡張区域の工事がこのほど終了した。瀬谷歴史かるたを題材にしたオリジナル遊具や広場などが整備されており、芝生が養生されている一部エリアをのぞき4月1日に開園する。
区の歴史も学べる
瀬谷本郷公園は野球場やテニスコートなどの区域(約3・6ヘクタール)が2002年にオープン。拡張区域は、地元との調整や大門川の水対策工事などの影響があり着手が遅れていたが、15年度から17年度にかけて検討会や住民向け説明会が開かれ、18年度から工事が行われていた。
拡張区域は約2ヘクタール。住民のアイデアを取り入れて設けられたのが、1980年に作成され、区内の民話や名所を今に伝える瀬谷歴史かるたの遊具だ。読み札と絵札が設置されており、遊びながら歴史に触れられる仕組み。近くには、かるたに載っている場所を地図で示した案内板も設けられている。
懸垂やストレッチが出来る健康遊具、児童向けのすべり台やターザンロープがあるぼうけん広場、460mのジョギングコースなども整備されている。一部広場は雨水調整池となっており、大雨が降った際に雨水を溜めて下流に少しずつ流し、河川の氾濫を防ぐ機能を持っている。拡張エリアの開園日は4月1日だが、ぼうけん広場と草地広場は芝生が養生されているため、5月末頃から利用できる見通し。
「愛される公園に」
開園に先立ち3月20日に内覧会が開かれ、本郷地区連合自治会の上田三郎会長や瀬谷第二地区連合自治会の網代宗四郎会長、地域住民などおよそ60人が訪れた。地域を代表してあいさつした上田会長は「(未整備だった場所が)綺麗に生まれ変わり嬉しい。子どもから高齢者まで皆に愛され、親しまれる場所になれば」と期待を寄せた。内覧会に参加した本郷在住の高橋東二さんは「広々としていて良い。他の公園に無い健康遊具やグラウンドゴルフなどが出来る広場があるので、ぜひ利用したい」と話した。